2013年F1第11戦ベルギーGPで国際的な環境保護団体のグリーンピースが大規模な抗議行動をした結果、FIA(国際自動車連盟)がレース主催者にペナルティーを下す可能性が出てきた。
大会スポンサーのシェルが北極で計画している石油掘削に抗議するため、グリーンピースの活動家たちは横断幕をはためかせながら空からパラグライダーでサーキットに降り立った。さらにはグランドスタンドの屋根をよじ登って主張をアピール、ポディウムではレース後の表彰式が行われており、観客の盛大なブーイングを浴びたのだった。
「これは問題だね」と、ドイツ『Bild(ビルト)』紙に話すのは、レッドブルのチームアドバイザー、ヘルムート・マルコだ。
「何らかの団体が、横断幕を広げてアピールするのではなく、爆弾を破裂させるのが目的だったとしたら、どうなっていたことか」
レース主催者は適切な予防措置を講じていなかったとして、同紙は、FIAが何らかのペナルティーを科す可能性を指摘している。
スイス『Blick(ブリック)』紙では、ペナルティーは金額にして数百万ドルに上ると予想している。