セルゲイ・シロトキンが2014年に最年少でF1にステップアップすることについて、意外にもレッドブルのモータースポーツアドバイザーであるヘルムート・マルコが支持している。
現在17歳のシロトキンが予定通り来年ザウバーからF1デビューした場合、F1の最年少記録を大幅に更新する。
そのためシロトキンはすでに、実力不足でありながら、モータースポーツの頂点であるF1のシートをスポンサー資金で手に入れるペイドライバーのひとりに過ぎないと見なされている。
しかし、ザウバーのチーム代表モニシャ・カルテンボーンは、ベルギーGPの開催地スパ・フランコルシャンで次のように話した。「年齢と父親のことだけで、彼を見くびることはできませんよ」
シロトキンは、資金難のザウバーを救うロシア企業体との契約の要をなすと見られている。しかしカルテンボーンは、シロトキンにはF1デビューに見合う実力があると話す。
「自分のコックピットを得るためにお金を払うドライバーはいます。それは事実です」
「しかし、支援を得て入ってきた者の多くが、すぐに“ペイドライバー”の汚名を返上しています。ライコネンを見てごらんなさい」とカルテンボーンは、ザウバーが2001年に、F3の経験すらないライコネンを抜てきして物議を醸したことを挙げた。
シロトキンが現在参戦しているフォーミュラ・ルノー3.5シリーズについてよく知る人物がマルコだ。これまでも、レッドブルが支援する若手を数多くこのシリーズに送り込んできた。
「シロトキンはまだ若い」とマルコは『Der Spiegel(デア・シュピーゲル)』に語った。「だが、すでに非常にいい」
「彼を昇格させるのは間違っていないというのが私の考えだ」とマルコは締めくくった。