F1第11戦ベルギーGPはセバスチャン・ベッテル(レッドブル)が優勝。フェルナンド・アロンソ(フェラーリ)が2位、セルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)が3位に入った。
【結果】F1ベルギーGP決勝、優勝ドライバーのタイム、2位以下はタイム差、周回数、ピット回数
表彰台では、元F1ドライバーのデビッド・クルサードが、表彰台に上った3人にインタビューを行った。
セバスチャン・ベッテル
クルサード:セバスチャン、31勝目だね。2位に入ったアロンソにあと1勝で並ぶ。今日は楽な勝利だった?
ベッテル:僕たちにとって素晴らしいレースだった。スタートからゴールまで、いい戦略で戦えたよ。1周目のオー・ルージュでルイスのスリップを使って抜き、彼を抜いてからはペースが良くて、最後までレースをコントロールすることができた。最後は雨が来るんじゃないかと少し心配したけど、サーキットを避けてくれたみたいだね。最高なレースだった。チームとルノーに感謝する。全員が素晴らしい働きをしてくれたおかげで、これ以上にない素晴らしい成績を残せた。
クルサード:今日でトップ走行が2,000周を超えたけど、それには気付いていた?
ベッテル:今知ったよ。それは素晴らしいね。ちょっと混乱しているよ。観客がブーイングしたかと思えば、次の瞬間には歓声を上げてくれ、またブーイングになる。なんでなのかな?
クルサード:今はそのことに触れないでおこう。(環境保護の活動家が表彰台に乱入しようとしていたため、観客のブーイングはそれに対するものだと思われる)
フェルナンド・アロンソ
クルサード:フェルナンド、今日はまるで勝ったようなレースだったのでは? これまで通算32勝だということを考えると、今までベルギーでの優勝経験がないというのは驚きだけど、予選9番手からのばん回は素晴らしかった。
アロンソ:昨日うまくいかなかったから、いくつか順位を上げていかないといけなかった。スタートからすべて順調で、クルマにも抜いていくスピードがあった。2番手になってから、セバスチャンは遠いし、後ろから脅かされることもなかったから、少し退屈になったよ。
(ここでベッテルとハミルトンがクルサードにシャンパンをかける)
クルサード:みんなありがとう。シャンパンの味を忘れていたよ。この衣装は借り物だから、ジャケットは返さないといけないのに! モンツァ(イタリアGP/9月8日決勝)に話を移そう。フェラーリにとっての母国レースとはどんな意味がある?
アロンソ:間違いなく、僕たちにとって重要な週末になる。去年はもう少しで優勝できた。今年も高いモチベーションでモンツァに向かうよ。モンツァではティフォシ(熱狂的なフェラーリファン)に笑顔と満足をもたらしたい。全力を尽くすよ。
ルイス・ハミルトン
クルサード:今回が54回目の表彰台だね。これはニキ・ラウダに並ぶ記録だ。彼は今君のチームの首脳だけどね。君にとってどんな意味がある?
ハミルトン:厳しいレースだったよ。彼らは僕たちより少し速かったけど、チームが素晴らしい働きをしてくれたし、結果には僕も満足だよ。ニキのように伝説的な人と並べるなんて光栄だし、結果に満足している。たくさんのファンが来てくれてうれしいよ。
クルサード:無線でクルマとタイヤからすべてを引き出していると言っていたね。4戦連続ポールを獲得してきたけど、この先を見据えて、このベルギーGPをどう振り返る?
ハミルトン:ここへ来て週末が始まったときには、僕たちのパッケージが最高かもしれないと思っていたんだ。でも、今はモンツァに向けてどこを改善できるのか考えながら帰ることになると思う。シンガポール(9月22日決勝)では僕たちにももっとチャンスがあると思うよ。
セバスチャン・ベッテル
クルサード:ランキングのポイント差が、今シーズン最大になった。シーズン後半戦に向けていい気分なのでは?
ベッテル:思っていたよりクルマがかなり良かった。ペースが良かったからレースをコントロールできたよ。僕はとても楽しめたし、ピットにいる皆も同じだったと思う。ありがたいことに雨は降らなかったから、難しい決断を迫られることもなかった。モンツァに向けては、僕たちはあまり強さを発揮できないと思うけど、どうなるのか楽しみだね。