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ピレリ、ベッテルが2ストップ戦略で完勝/F1ベルギーGP日曜まとめ

2013年08月26日(月)23:34 pm

F1タイヤサプライヤーのピレリが予想したように、優勝したセバスチャン・ベッテル(レッドブル)は2ストップ作戦だった。以下、ピレリのプレスリリース。

レッドブルのセバスチャン・ベッテルが、シーズン中で最長のサーキットで行われたベルギーグランプリを制し、自身通算31勝目を挙げました。ベッテルは2ストップ戦略で獲得した今回の勝利により、通算優勝回数でナイジェル・マンセルの記録に並びました。2番グリッドからのスタートで優勝した26歳のベッテルは、レースのファステストラップも記録し、ドライバーズ選手権におけるフェルナンド・アロンソとの差を46ポイントへと広げました。

9番グリッドからスタートしたアロンソは、戦略を駆使し2位でフィニッシュしました。2回のピットストップを行ったアロンソは、最初の2スティントをミディアムで走行し、28周目にわずか2.6秒のピットストップで最終スティント用のハードタイヤへ交換しました。

気温19℃、路面温度25℃のコンディションの下でスタートした決勝は、降水確率60%という予報が出ていたものの、スタートからチェッカーフラッグまでドライコンディションが続きました。マルシャのマックス・チルトンとジュール・ビアンキ、トロ・ロッソのダニエル・リカルド、ザウバーのエステバン・グティエレスがハードタイヤで、他のドライバーたちはミディアムタイヤでスタートしました。

予定のピットストップを最初に行ったのは、ザウバーのニコ・ヒュルケンベルグで、9周目にハードタイヤへ交換しました。リードしていたベッテルは、その5周後にミディアムタイヤへ交換する1回目のストップを行い、2位でコースへ戻りました。その後再びトップに立ったベッテルは、30周目に最終ピットストップを行い、トップのままでコースへ戻りました。ベッテルの戦略は、ラップリーダーの座を確実にするものでした。

チームメイトのマーク・ウェバーは、ベッテルとは異なる2ストップ戦略を採り、1回目のピットストップでハードコンパウンドへ交換後、最終スティントをミディアムで走行し、5位でフィニッシュしました。唯一の1ストッパーは、8位でフィニッシュしたロータスのロマン・グロージャンでした。ハードタイヤでスタートした最上位のドライバーは、19番グリッドからのスタートで10位を獲得したリカルドでした。彼もまた、ミディアムタイヤでレースを終えました。

ポール・ヘンベリー(ピレリ・モータースポーツ・ダイレクター)
「昨日の予選がウェットコンディションで終了したため、ドライバーたちにはスタート時に装着するタイヤの選択権が与えられ、多様な戦略の可能性が広がりました。多くのドライバー及びチームが、今日この機会を最大限に活用し、特にセバスチャン・ベッテルとレッドブルは、レースを支配しました。しかし、下位のグリッドでも非常に素晴らしい戦略が展開され、多くのドライバーがポジションを上げることに成功しました。レース週末序盤の不安定な天候を経て、今日の決勝は、スタートからフィニッシュまでドライが続き、セーフティーカー導入も無い、極めて素直なベルギーグランプリとなりました。しかし、長いラップと高い負荷のため、スパがFormula Oneタイヤにとって究極のテストの場であることに変わりはありません。世界屈指の素晴らしいトラック上で繰り広げられた激戦のレースで示した我々のタイヤの性能と耐久性は、まさに我々の期待通りのものでした」

コンパウンド毎のラップタイム上位:
ミディアム
1 リカルド 1分50秒967
2 ウェバー 1分51秒397
3 グティエレス 1 分51秒849

ハード
1 ベッテル 1分50秒756
2 バトン 1分50秒823
3 アロンソ 1分51秒383

インターミディエイト
なし

ウェット
なし

最長スティント
ミディアム 22周(グロージャン)
ハード 26周(ペレス)
インターミディエイト なし
ウェット なし

Truth-O-Meter:
我々は2ストップ戦略が最速であることを予測し、それが証明されました。我々の予測は、ミディアムでスタート後、13周でミディアムへ、25周でハードへ交換する戦略でした。セバスチャン・ベッテルは、ほぼ同様の戦略を採りましたが、1回目のストップを14周で、2回目のストップを30周で行いました。

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