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井原慶子、ル・マン24時間で1-2のオーク・レーシングに移籍

2013年08月26日(月)15:00 pm

耐久レースの最高峰WEC(世界耐久選手権)に参戦している女性ドライバーの井原慶子が、9月1日(日)に決勝が行われる第4戦サンパウロ6時間に、フランスのトップチーム「OAK(オーク)レーシング」から参戦すると発表した。

これまでガルフレーシングに所属していた井原だが、チーム側の都合により前戦ル・マン24時間を最後にガルフレーシングは今季参戦を断念することを決断。この連絡を受けた井原は、シーズン後半戦を別のチームで戦うべく各方面との交渉を続けていた。

井原が加入するオーク・レーシングは、ガルフレーシングと同じくプロトタイプのLMP2クラスに参戦し、今年のル・マン24時間では1-2フィニッシュを達成した強豪チーム。これまでには中野信治や佐藤琢磨もオーク・レーシングでWECを戦ったことがある。サンパウロからチーム体制を強化して3台での参戦になることから、この3台目のドライバーとして井原が起用された。

井原とともにカーナンバー45のモーガン・ニッサンを走らせるのは、フランスのジャック・ニコレ。井原は第4戦サンパウロ、第6戦富士(10月20日決勝)、第7戦上海(11月10日決勝)、最終戦バーレーン(11月30日決勝)に出場する。第5戦アメリカ(9月22日決勝)は、すでに参戦ドライバーが決まっていたため不参加となった。

ブラジルだけではなく、母国レースとなる日本戦などでも表彰台を狙うとして、井原は今回の移籍についてこうコメントした。

「WECの後半戦をオーク・レーシングで参戦できることになり、大変楽しみです。オーク・レーシングのチームプリンシパルは、以前日本のSUPER GTに日産GT-Rで参戦していたセバスチャン・フィリップさんですので、一緒に仕事できることになり大変心強いです」

「一緒にドライブするジャック・ 二コレ選手をはじめチームの皆さんと一丸となって、来週末に行われるブラジル、またホームラウンドの富士など後半戦では表彰台を目指します。この度のチーム移籍に関して多大なる応援をいただいたNISSAN/NISMO、スポンサー、サポーターの方々に心より御礼申し上げます。今後ともどうぞ応援よろしくお願いいたします」

チーム代表のフィリップは、井原への期待を込めて次のように語った。

「日本から井原選手をむかえ、残りのシーズンを共に戦う事になり、非常に誇りに感じると同時にうれしく思います。ユニークな経験を持つ井原選手の加入によって、チーム力はさらに強化されるでしょう。中野信治選手、佐藤琢磨選手という日本のトップドライバーがこれまで、オーク・レーシングからWECに参戦しています。当チームにとって3人目の日本人ドライバーとなる彼女も、先輩たちに負けないパフォーマンスを見せてくれると期待しています」

また、チームメートになるニコレも、井原の加入を歓迎してこう話している。

「井原選手は、モータースポーツのトップレベルで活躍する数少ない女性ドライバーの一人です。基本的に男社会であるレース界で、ここまでのキャリアを重ねてきた事を尊敬しています。彼女が心地よくレースに集中できるよう、チーム全員で協力したいと思います。個人的には、真の情熱をもったドライバーとチームメートになる事ができた事をとてもうれしく思います。彼女はきっと、『モーガン・ニッサン』で速さを見せてくれるでしょう」

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