ドイツの情報筋によると、チーム存続をかけたザウバーの戦いはいまだ継続状態にあるそうだ。
23日(金)には、ロシア出身の若手ドライバーであるセルゲイ・シロトキンが2014年シーズンの契約を交わしたことを認めたものの、ドイツ紙『Welt(ヴェルト)』は、この契約によりザウバーがロシア企業から受け取るスポンサーマネーはほんのわずかなものであるとしている。
またドイツ紙『Bild(ビルト)』の記者ニコラ・ポールとレンナルト・ヴェルムケにより、シロトキンとの契約によりザウバーが得るはずであった2,200万ユーロ(約29億円)が、実際は300万ユーロ(約3億9,000万円)に過ぎなかったとの情報が伝えられた。
そして両記者は「ザウバーは劇的状況にある。ロシア企業の救済の話は恐らく破談状態にあるのではないか」と締めくくった。
しかしながらドイツ紙『Auto Motor Und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』は、ザウバーの現ドライバーを務めるニコ・ヒュルケンベルグが、未払い状態にあった給料のうち、分割払いの1回目分をついに受け取ったと報道した。
ヒュルケンベルグのマネジャーであるヴェルナー・ハインツも「多少のお金は受け取った」と述べたうえで、「ザウバーの状況は改善しつつある」と続けている。
なお、ザウバーが今週末開催のF1ベルギーGP(25日決勝)に新しいフロントウイングを持ち込み、さらにはパッシブDRSの再調整に踏み出したということは、技術部門への資金投入が再開した証拠だと見る向きもある。