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F1第11戦ベルギーGPフリー走行1回目、詳細レポート

2013年08月23日(金)18:52 pm

2013年F1第11戦ベルギーGPが8月23日(金)、スパ・フランコルシャン・サーキット(1周/7.004km)で開幕。現地時間10時(日本時間17時)からフリー走行1回目(FP1)が行われ、フェルナンド・アロンソ(フェラーリ)がトップになった。

【結果】F1第11戦ベルギーGPフリー走行1回目、各ドライバーのタイム、タイム差など

セッション開始時の天候は曇り。気温16℃。路面温度は15℃。路面はセミウエットだ。

7月最後の週末に行われた第10戦ハンガリーGPからおよそ1ヶ月。2013年シーズンは、スパから後半戦に突入する。ドライバーズとコンストラクターズ両選手権ともレッドブルが優勢だが、メルセデスAMGの追い上げに目が離せない。最近、停滞気味のフェラーリとルノーも、盛り返しに期待したい。

今回ピレリでは、プライムがハード、オプションはミディアムのドライ用タイヤを用意しているが、フリー走行1回目から、いきなりのウエット路面。英テレビ局『BBC』では、明日以降も24日(土)は午後から夜にかけて雨、25日(日)は午前中からにわか雨の予報を出している。

今年、スパの上位グリッドは、幾重にも渡って舗装に細い溝が刻まれた。排水のためだ。一部報道によると22日(木)のドライバーズミーティングでスタート練習の許可が統括団体FIA(国際自動車連盟)に要請されたそうだが、レースディレクターのチャーリー・ホワイティングはこれを拒否したという。

リザーブドライバーの起用が許される初日、ケーターハムではシャルル・ピックに替えてヘイキ・コバライネンがドライブする。

日本時間17時、ピットエンドの信号に青が灯(とも)ると、各車がインストレーションラップに出て行く。路面状態はセミウエット。タイヤは浅溝のインターミディエイト、一部はフルウエットを装着している。体調不良で22日(木)の記者会見を欠席したキミ・ライコネン(ロータス)も、元気にコースインした。

車両チェックもそこそこに、ジェンソン・バトン(マクラーレン)、キミ・ライコネン(ロータス)、マックス・チルトン(マルシャ)、ジュール・ビアンキ(マルシャ)らは3周4周とラップを重ねる。ピットエリアを中心に軽く雨が落ちているせいか、ケメル・ストレート先のレ・コームで止まりきれずコースアウトするドライバーが目立つ。

開始30分、暫定トップは2分00秒510でバトン。2番手は2分01秒088でチームメートのセルジオ・ペレス。3番手は2分02秒102でジャン-エリック・ベルニュ(トロロッソ)。

今週末、髪を明るい金色に染めて登場したセバスチャン・ベッテル(レッドブル)をはじめ、ルイス・ハミルトンやニコ・ロズベルグのメルセデスAMG勢、フェルナンド・アロンソとフェリペ・マッサのフェラーリ勢は1周しただけでピットで待機中だ。

セッション半ばの残り45分にきて、マーク・ウェバー(レッドブル)がドライ用のハードタイヤでコースイン。第一セクターと第三セクターは、まだ明らかにウエットである。最初のフライングラップは2分03秒956、7番手につけた。

チームメートのベッテルもハードタイヤを履いてコースへ。その一周目は2分04秒815、次に2分01秒066を記録、2番手に浮上。ところが次の周回、メインストレート先の第一コーナーでスピンを喫する。相当乗りにくいコンディションなのだろう。

セッション残り34分、ペレスが同じくハードタイヤで2分00秒439のトップタイムをマーク。バトンが1分58秒940でこれを塗りかえる。バトンは今週末、表彰台を狙っているそうだ。この時点でほぼ全車がハードタイヤを履いて走っている。

残り31分、ロズベルグが1分58秒412でトップタイムを更新。すぐさまバトンが1分58秒395、ダニエル・リカルド(トロロッソ)が1分58秒350、ハミルトンが1分58秒251、またもやバトンが1分57秒337、さらにペレスが1分56秒371で最速を塗りかえる。

残り25分、アロンソが1分56秒077、ペレスが1分55秒518と、相次いでタイムを更新。第一セクターは相変わらずぬれているが、ほかのセクションはかなり乾いてきた。

残り23分、ポール・ディ・レスタ(フォース・インディア)が1分55秒224でトップへ。残り21分、アロンソが1分55秒198でトップ。ここでロータスの2台は、ようやくハードに履き替えてコースイン。

残り15分、バトンが無線でピットにコース状況を報告。トップタイムが続出した時点から、各所でかなりのウエットに戻っているという。全車がピットで再始動を待つが、もはやドライ用タイヤでの走行はメリットがなさそうだ。

残り5分、コース上にいるのはギド・ヴァン・デル・ガルデ(ケータハム)のみ。ハードタイヤで走行中だが、あちらこちらで姿勢を乱している。

残り3分、バルテリ・ボッタス(ウィリアムズ)をはじめ、中位のマシン数台が走行するもタイムアップは望めない。

日本時間18時30分にチェッカーが振られセッション終了。トップタイムはアロンソ。2番手ディ・レスタ。3番手はエイドリアン・スーティル(フォース・インディア)。4番手ペレス。5番手にロズベルグ。6番手ベッテル。7番手エステバン・グティエレス(ザウバー)。ここまでが1分55秒台、どれもハードタイヤで記録したものだ。8番手ヒュルケンベルグ。9番手リカルド。10番手はボッタス。

どのチームも、ややウエットの状態でハードタイヤを使うコツはつかんだ感じだが、天候に翻ろうされたフリー走行1回目だった。

【写真】F1ベルギーGP金曜日(全30枚)

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