セルゲイ・シロトキンが来年F1デビューを果たすための準備の一環として、フェラーリのシミュレーターでのテストを行うかもしれないとザウバー代表のモニシャ・カルテンボーンが語った。
今週、シロトキンは母国ロシアからザウバーのファクトリーのあるスイスのヒンウィルを初めて訪れ、2013年型車のシート合わせを行った。来月ソチで行うデモ走行のためだ。
カルテンボーンは、シロトキンが来年予定通りデビューを果たす為に「最も重要なのは、距離を走ること」だと話している。
「テストが禁止されていても、距離を走らせる方法はあるんです」
「現行のマシンを使うことは禁止されていますが、旧型車なら問題ありません。近い内にいつどこで彼を走らせることができるかを決めます」と、カルテンボーンは『Speed Week(スピード・ウィーク)』に語った。
資金難が伝えられているザウバーだが、ロシアからの援助が最近発表されてからは、シロトキンの育成プログラムを早急に開始したがっている。しかし、17歳のシロトキンはF1スーパーライセンスを保持していない。
カルテンボーンは、チームのエンジンサプライヤーであるフェラーリがシロトキンのデビュー準備に一役買う可能性を示唆した。
「フェラーリのものを含め、シミュレーターを使うという選択肢もあります」
「育成プログラムの全貌(ぜんぼう)は、今後数週間で見えてくるでしょう」とカルテンボーンは付け加えた。