フェラーリ、スパでの勝利は大きな意味を持つ／F1ベルギーGPプレビューまとめ
フェラーリのフェルナンド・アロンソとフェリペ・マッサが、スパ・フランコルシャン・サーキットで行われるF1第11戦ベルギーGP（8月25日決勝）に向けて意気込みを語った。
フェルナンド・アロンソ
「スパは常にアドレナリンが放出され続けるすごく特別なサーキットだ。サーキットには上りや下り、そしてすごく高速のコーナーがあって、それらすべてがドライバーにとって素晴らしい体験となる。スパでの1周は、そのワクワク感やアドレナリンの噴出量においてはほかのサーキットの20周分に匹敵する感じだね」
「一番の腕の見せ所となるのは、間違いなくフィニッシュラインの直前にある最終シケインだね。およそ時速330キロメートルで進入し、すごく低速のシケインに対応しなくてはならないんだ。スパではクルマのダウンフォースもすごく小さくセットアップされるからグリップも低い。レース中に順位の入れ替わりが多く発生するのもここだし、ピットレーンへの入り口を示す部分でもあるからそれも重要だ。ピットレーンはすごく狭いからね」
「オー・ルージュは7速ギアを使って時速300キロメートル以上で駆け抜ける上りコーナーだ。たとえ、最新型のF1カーでここを全力で攻めたとしても、身体にはほかのどのサーキットよりも大きな圧力がかかる。それがここを特別なものとしている理由だよ」
「スパで最善のセットアップを行うためには、空力的な妥協点を見いだすことが重要だよ。第1区間と第3区間は全体が長いストレートで構成されているから、そこでのダウンフォースは最小限にしておきたいんだ。できる限りのスピードを得るためにね。でも、中間区間にはたくさんのコーナーがあって、そこでは最大レベルの空力的ダウンフォースが欲しいところだ。だから、スパで正しいバランスを得るのはすごく複雑だし、フリー走行でこの優先順位を決めていくことになる」
「スパは、ドライバーとチームのどちらにとっても大きな挑戦となるよくできたサーキットだと考えられている。つまり、モナコやモンツァ、そして評判の高いそのほかの有名なサーキットでのレースと並ぶものだし、より高い価値を持つものだ。過去には名ドライバーたちがここで勝っているしね。だから、今年はそこに自分の名前を刻むことができるよう期待している。でも、結局のところ、優勝しても得られるのは25ポイントだし、それはほかのレースと同じだけどね」
「2005年には2位になれたからまずまずだったし、F3000時代にはうまくやれていたよ。スパでは、これまで優勝争いができるチャンスには恵まれなかったし、しばしばリタイアもしている。単純に運に見放されたり、技術的問題のせいだったり、自分のミスによるものもあった。だから、今年はその埋め合わせをして、これまでに失ったポイントをばん回できればうれしいね」
フェリペ・マッサ
「スパは素晴らしいし、すべてのドライバーにとってはここでレースをするのが夢なんだ。それもF1カーでね。非常に多くの歴史があるし、上りや下り、方向転換などのすべてが素晴らしい挑戦となる。それらがここで運転することを本当に楽しくしてくれるよ」
「オー・ルージュはコーナーのように見えるけれど、いろんなテクノロジーがもうけられ、空力やダウンフォースに優れた最新のF1カーでは、実際にはストレートのようにすべてのラップで全開で攻めるんだ。だから、実際に僕が一番楽しいと思うところは、第2区間の最後の部分と、最終区間が始まるところかな。たくさんの高速コーナーがあって、方向転換が多いんだ。一番難しい区間がオー・ルージュを上りきったところから始まるよ。下りのシケインを抜けてストレートに入るときだ。ここでのちょっとしたミスによって、1周のタイムを大きく失ってしまうことになるからね」
「誰もがここで勝ちたいと思っている。僕もこのサーキットが大好きだし、自分のキャリアにおけるスパでの勝利をもっと増やしたいと思っている。歴史のあるサーキットだから、それは大きな意味があるよ」
