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2014年のF1タイヤサイズに変更はないとピレリ

2013年08月20日(火)16:08 pm

F1公式タイヤサプライヤーのピレリは、2014年にF1のタイヤのサイズが変更されることはないだろうとの報道内容を認めた。

来年から新たに導入されるV6ターボエンジンが現在のエンジンよりも大きなトルクを発生することになると見られていることから、ピレリとしてはより大きく、幅広としたタイヤを供給したいと考えていると報じられていた。

事実、ピレリのモータースポーツ責任者であるポール・ヘンベリーは、ドイツの『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』に対し、ある特定のエンジンメーカーから提供された2014年向けのデータは「驚くべき」ものだったと語っていた。そのメーカーとは、メルセデスのことだと考えられている。

一方で、ライバルエンジンメーカーであるルノーやフェラーリは、最初は少なくとも最大100馬力ほどメルセデスから差をつけられことになると考えられており、このため来シーズンのタイヤの仕様に関しても今年と同じとすることを望んでいる、と報道されていた。

『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』のミハエル・シュミット記者は、メルセデスからの要望にもかかわらず、F1統括団体であるFIA(国際自動車連盟)も、さらに、F1最高責任者であるバーニー・エクレストンも、大きいサイズのタイヤを導入することに反対したのだろうと推論している。

「それが誰であろうと、抜きんでたパッケージほどF1ビジネスを痛めつけるものはないからだ」とシュミットは書いた。

そして、ピレリのヘンベリーは来季のタイヤについて次のように語った。

「ほとんどのチームから受け取った情報に基づき、われわれは(2014年も)同じタイヤサイズを維持することを決定した」

「だが、来年のクルマはタイヤに対して非常に異なる要求をしてくることになるため、われわれとしてはレギュレーションを改訂し、チームが前後で違うコンパウンドのタイヤを装着できるようにすることを申し入れた。それは不可欠なものだ」

伝えられるところによれば、マクラーレンのチーム代表であるマーティン・ウィットマーシュは、タイヤサイズを大きくすればドライブトレインの負荷が増大するため、チームには異なるギアボックスを設計・製造することが求められるようになると主張したと言われている。

しかし、ウィットマーシュは、完全に新設計となる2014年仕様の8速ギアボックスについてはすでに開発が進み過ぎており、これから別のギアボックスを作り直すことは不可能だ、と次のように述べた。

「その(2014年のギアボックスに関する)作業はほとんど終わっている。なぜなら、それはシャシーに次いで製造のための長いリードタイムが必要とされる要素だからだ」

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