メルセデスAMGのチーム代表であるロス・ブラウンが、ニコ・ロズベルグは、誰もがその才能を疑うことのないルイス・ハミルトンをチームメートに迎え、自分の力量が試されていることにとても満足していると主張した。
2010年から2012年までは、かつて7度F1チャンピオンに輝いたミハエル・シューマッハがチームメートだったものの、その間ロズベルグのほうが一貫して強さを発揮してみせていた。
しかし、ブラウンは、現在のF1において最高レベルのドライバーだと広く考えられているハミルトンがチームメートとなったことで、ロズベルグが一層満足しているのは間違いないと認めた。
「ルイスはチームにとって素晴らしい基準なんだ」
ブラジルの『Totalrace(トータルレース)』にそう語ったブラウンは、さらに次のように続けた。
「彼(ロズベルグ)はミハエルと一緒のときは、ときどき少し不満に感じていたと思っている。なぜなら同じ基準ではなかったからね。ミハエルは往々にしてニコに対して苦戦していた」
「それは、ミハエルにかつてのような力がなくなっていたためだろうか? あるいはニコがその時点で与えられていた評判よりも良かったのだろうか?」
「今では誰もが、ニコがみんなが思っていたよりも良いドライバーだったのだということを認識できたと思っている」
ブラウンは、2013年F1シーズンのここまでの結果は、現在のドライバーの組み合わせが正しいものだったことを証明していると語った。メルセデスAMGでは、ここまでロズベルグが2勝をあげ、ハミルトンもF1第10戦ハンガリーGPで移籍後初勝利を飾っている。
「ルイスがチームに来てくれてそれを証明できたと感じているんだ。誰もがニコはいいドライバーだと言っているからね。そして、私は常にそう言ってきていたよ」