ロータスのロマン・グロージャンが、スパ・フランコルシャン・サーキットで行われるF1第11戦ベルギーGP(8月25日決勝)に向けて意気込みを語った。
Q:スパ・フランコルシャンについてはどう思っていますか?
グロージャン:ものすごく素晴らしいサーキットだよ! ジェットコースターみたいなサーキットだ。それにフランス語が公用語なのもボーナスみたいなものだ。モナコやカナダに続いて、僕にとってはもうひとつの母国レースのようなものだからね。いいレースになりそうだよ。僕たちがブダペスト(前戦ハンガリーGP)で見せたような速さを、追い抜きのチャンスも多くて少しコース幅も広い普通のサーキットで示すことができれば、いいことが起こる可能性は高いと思うね。
Q:ここまでシーズン前半を戦ってきた今、E21(ロータスの2013年型車)についてはどう思っていますか?
グロージャン:最近の何レースかではクルマの調子がすごく良かったのは確かだし、予選でも決勝でも攻めることができていたよ。いい形でシーズン後半を迎えることができるし、これから素晴らしい結果を残すチャンスもあると思う。
Q:E21はスパを攻略するのに適していると思いますか?
グロージャン:スパは僕たちのクルマにかなり合うはずだよ。実際のところ、シーズン後半は、E21とサーキットの相性という観点からは全体的に良さそうだよ。優勝するために必要なものすべてが揃っていることを願っている。スパを楽しみにしているんだ。特別なサーキットだし、GP2では2011年にスパでタイトル獲得を確定させたこともあるからね。またスパに戻ることができるのはうれしいよ。
Q:シーズン前半の10レースを総括して、どうでしたか?
グロージャン:厳しいものだったね。でも、「潜在能力」という言葉がカギだと思っている。困難な時を過ごしたことは確かだし、常にチームに相応しい結果が得られたわけじゃないと思う。でも、常に上位でゴールできる「潜在能力」はあったよ。
Q:今年、ここまでのハイライトは何でしたか?
グロージャン:それはかなり答えやすい質問だね! まだ多くの人は知らないことだけど、ハンガリーでのレースのすぐ後に息子のサシャがこの世に生を受けたんだ。だから今の僕は誇り高き父親ってわけさ。
グロージャン:レースに関しては、そうだね、ブダペスト(ハンガリーGP)でフェリペ(マッサ/フェラーリ)を追い抜いたときかな。そのときは、これまでの自分のキャリアの中でも最高の追い抜きかもしれないと思っていたんだ。でも、ペナルティーを受けてしまったから、そのときと同じ気持ちにはなれないけれどね。
グロージャン:2番目を選ぶとしたら、ドイツGPで表彰台に上ったことだね。チームにとって素晴らしい成績だったばかりでなく、最後まで本当に優勝をかけて闘うことができたからね。あれは本当にいい気分だったよ。
Q:反対に、最悪だったのは?
グロージャン:モナコが僕にとっていい週末ではなかったことは、秘密でもなんでもないよ。速さはあった。間違いなくいい結果を残すことができるはずだったのに、1つか2つの理由によってすべてをうまくまとめあげることができなかった。メカニックたちやコンポジット担当者たちには酒をおごらなきゃいけないんだけど、できればシーズン後半に勝利のシャンパンでそれを果たしたいね。
Q:シーズン後半を迎えるにあたって、調子はどうですか?
グロージャン:とてもいいよ。ドイツ(第9戦)とハンガリー(第10戦)ではグリッド上位で戦えることを証明できたし、もし同じようなペースで改善を続けることができれば、残りの9レースではかなりいい成績を期待できると思う。クルマも運転するたびに感触が良くなっているし、今後に向けて確かな手応えを感じているよ。最近の数レースでの僕たちのパフォーマンスを考えれば、正直に言って、初優勝もすぐそこまで来ていると信じているんだ。