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ザウバーに再び消滅の危機。ロシア企業は救済案を否決

2013年08月14日(水)11:45 am

ロシア企業によるザウバー救済の話が立ち消えになる可能性が出てきた。

ロシアの企業体がザウバーに多額の資金援助を約束し、チームを財政危機から救ったと報じられたが、ザウバーのチーム代表を務めるモニシャ・カルテンボーンは1週間前、ロシア側からの入金が遅れていることを認めていた。

この遅れがザウバーを窮地に追いやるかもしれない。ドイツ紙『Die Welt(ディー・ヴェルト)』は、ザウバーへエンジンを供給するフェラーリへの未払い金のうち、一部を早急に支払うことができなければ、フェラーリがエンジン供給の打ち切りも辞さない構えであると報じた。

最新の情報では、F1の公式タイヤサプライヤー、ピレリに対する2013年の支払いも滞っているとされ、『Bild(ビルト)』の記者ヘルムート・ウールとフランク・シュナイダーは「時限爆弾のタイムリミットがどんどん近づいている」と伝えた。

同紙は11日(日)、ロシア企業との契約がすべて消滅する可能性も否めないと指摘。その中心人物とされるのがオレグ・シロトキンだ。ロシアの「ナショナル・インスティチュート・オブ・アビエーション・テクノロジーズ(NIAT)」で社長を務めるシロトキンは、2014年にザウバーからF1デビューを果たすかもしれない17歳のセルゲイ・シロトキンの父親であり、この契約を成立させるためのカギを握っている。

『Bild(ビルト)』は12日(月)、悪化の一途をたどるザウバーの状況に再び「劇的な」変化が訪れたとし、もうじき「破たん」を迎える危険性もあると報じた。

最新の報道では、「ロシアのスポンサーによる救済は失敗に終わるかもしれない」と伝えられている。

また、「NIATの理事会で、4億ユーロ(約521億円)の投資に対し、大多数が反対票を投じたとの情報を得た」と『Bild(ビルト)』は付け加えた。

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