ザウバーのチーム代表モニシャ・カルテンボーンは、ロシアからのザウバー救済が遅れていることを認めた。
ロシア政府に関係する企業からザウバーに多額の投資が行われるとの報道があったにも関わらず、ザウバーはいまだにその資金を手にしていない。
資金難のザウバーにとって頭痛の種はこれだけではない。ザウバーがフェラーリに支払う900万ユーロ(約11億6,000万円)のエンジン代の支払期限が8月末に迫っており、期限延期の兆候は見えないと『Welt(ヴェルト)』は報じている。
ザウバーへの支援契約に署名できるのはロシアのウラジーミル・プーチン大統領ただひとりだが、大統領はまだ署名をしていない。
そして、チーム代表のカルテンボーンもロシアによるチーム救済が遅れていることを認めた。
『Welt(ヴェルト)』は、「官僚的な障害と詳細に関する込み入った問題」が原因だとして詳細を明かさなかったカルテンボーンの言葉を伝えた。
また、『Bild-Zeitung(ビルト・ツァイトゥング)』は、カルテンボーンとチーム創設者のペーター・ザウバーはモスクワ訪問のため夏休みの予定をキャンセルしたことを伝えている。
ニコラ・ポール、プランクトン・シュナイダー、ヘルムート・ウールら各記者は、ザウバー首脳陣が「将来のスポンサー」との契約のためにモスクワを訪問したとしながらも、「まだ資金は(ザウバーに)入っていない」とも話している。