1人のブラジル人F1ドライバーの将来が危ぶまれている中、別のブラジル人ドライバーが2014年にF1へ昇格を果たすことになるかもしれない。
ブラジルの『O Estado de S.Paulo(オ・エスタード・ジ・サンパウロ)』紙のリビオ・オリッキオ記者は、F1の下位カテゴリーであるGP2で活躍するブラジル人ドライバーのフェリペ・ナスルが来年F1にデビューすることになりそうだと書いた。
現在、GP2のランキング2位につけている20歳のナスルは、F1への昇格を果たすのも「それほど遠くない」と今年6月に認めていた。
そしてブラジルの『Globo(グローボ)』はここへきて、F1最高責任者であるバーニー・エクレストンが、ナスルに対して「私はここにいる。助言が欲しいときはいつでも声をあげてくれ」と語ったと報じた。
エクレストンは、「私はブラジル人ドライバーを必要としているんだ」と付け加えている。
現時点で唯一のブラジル人ドライバーであるフェリペ・マッサ(フェラーリ)は、もしフェラーリとの間に来シーズンの契約を結ぶことができなければ、そのままF1を引退することになるだろうとの見方を否定していない。
エクレストンはさらに、いくつかのF1チームがナスルに興味を示していることをほのめかし、次のように語った
「彼らと何度か話をしたんだが、彼(ナスル)がここ数年で大きく成長したことに誰もが非常に感心している」
しかし、ナスル本人は、自らの気を引き締めるようにこう語った。
「世界最高のモータースポーツに上りつめるという夢がかなうまで、もうあと少しのところまできている。でもそれは簡単なことじゃない」
「いい成績を残すことも重要だけれど、財政的支援も必要だからね」