F1は来季、エンジンがV8自然吸気からV6ターボへと替わるが、スピードに大した違いは出ないだろうとルノー・スポールの責任者レミ・タフィンは予想している。
タフィンはロシアのウェブサイト『Championat』へ次のように語っている。「スピードが大きく落ちることはないと思う」
「さすがに開幕当初は現在のマシンより1秒ぐらい遅いだろうが、シーズン中盤には逆に今より速くなるかも知れない」
「それが世の常というものだ。V10からV8に気筒数が減ったときや、2009年に大きく空力が変わったときなどのようにね」
その一方で劇的な変化を遂げる点もある。エンジン音だ。最近、ルノーは新しいターボ・ユニットの音を公開したが、メルセデスもこれに倣ってエンジン音をYouTubeで公開した。
メルセデスがブリックスワースの工場において開発中のエンジンで、モンツァでの一周をシミュレートしたものだ。タフィンは、来年もF1は相当やかましくなると考えている。
「下位カテゴリーのGP3マシンが発する音を聞いたことがあるかい?」と、タフィン。「GP3のレースでピットレーンにいたら、おそらくゴールまで耳栓なしにはいられなくなる」
「確かに2014年、(F1)エンジン音はかなり変化する。しかし、相当うるさいことに違いはないよ。どんな形になってもF1はF1さ」
そして最後にタフィンは、現カスタマー・チームのケータハムならびにロータスとの間で、2014年エンジン契約に進展があったことを明らかにした。
「まだ契約書に署名していないからといって、彼らと(2014年の)作業を始めていないわけじゃない」
「でも契約の締結はそう簡単にはことが運ばない。技術的なこと、マーケティング、それに金銭面など、話し合いは多岐に及ぶんだ」
「交渉は前向きに終わることを信じているが、そのためには、いくつかの疑問点をはっきりさせなければならない」
メルセデスが公開した2014年エンジンのシミュレート動画