NEXT...F1開催スケジュール

申請遅れのF1ロシアGP、FIAを説得できるか

2013年08月04日(日)21:33 pm

ロシアが来年F1を初開催できるかどうかは、主催者側がF1統括団体であるFIA(国際自動車連盟)に対し、開催申請手続きを期限までに行うことができなかったのは「不可抗力」だったと納得させられるかどうかにかかっているようだ。

本来であれば最終期限である7月31日までにFIAに対して2014年にロシアGPを開催するための正式な申請手続きを行う必要があった。だが、ロシアGPの主催者であるオメガとロシア自動車連盟(RAF)との対立により、この手続きを履行することができずに終わっていた。

FIAからRAFに対して送られたEメールの内容が明らかにされた。その中でFIAはRAFに対して、その最終期限は「不可抗力の場合を除いて」順守されなくてはならない、と書かれていた。

しかし、FIAの広報官は、『RIA Novosti(ロシア・ノーボスチ通信社)』に対して、最終期限に間に合わなかったからといって必ずしもロシアGPが開催されないというわけではないと語った。

事実、RAFのエグゼクティブディレクターであるセルゲイ・イワノフは、その申請は「主催者側がその義務を履行し次第、不可抗力だったという形で」提出されるだろうと認めている。

しかし、RAFの副総裁であるイゴール・イェルミリンは、遅れた申請を受け付けるかどうかはFIAの判断次第であることも認め、ロシアのウェブサイト『f1news.ru』に次のように語った。

「もちろん、それ(最終期限に間に合わなかった理由)は不可抗力などではない。これはわれわれ内部の問題だ」

「だが、なんにせよ、カレンダーにレース(ロシアGP)を含めることはそれほど困難なことではないだろう。ロシアGPは、国のリーダーたちからファンまで、誰にとっても重要なものだからね」

「大切なことは、主催者たちがF1グランプリというものが2週間でとりまとめられるようなものではなく、膨大な課題を抱えたものだということを理解することだ」

「私の意見だが、一番大きな問題は、そのプロジェクトがどれだけ巨大なものなのかという認識が欠けていることなんだ」

「しかしながら、私は非常に楽観的に考えている。唯一の問題は残された時間が少ないということだ」

イェルミリンはその一例として、ロシアGPの幹部が特定の訓練のためにスパ(第11戦ベルギーGP/8月25日決勝)やモンツァ(第12戦イタリアGP/9月8日決勝)、そしてシンガポール(第13戦/9月22日決勝)訪問する予定が組まれていたこと、さらに、FIAの職員もロシアGPの開催予定地であるソチを訪問し、安全や救護手順などの件を含む、レースに関する重要な会議を行うことが予定されていたことをあげ、次のように続けた。

「だが、現時点では主催者との間に契約はなく、ロシア自動車連盟は公式にはロシアGPとなんら関係がないんだ」

前後の記事
最新ニュースをもっと見る  >
TopNewsの最新ニュースが読めるよ!
facebookフォロー Twitterフォロー RSSでチェック