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フェラーリ、ライコネン復帰のうわさを否定

2013年08月01日(木)10:44 am

フェラーリは31日(水)、キミ・ライコネン(ロータス)に対し魅力的な条件で契約にサインするようオファーを出したとの報道を否定した。

ライコネンについては、現在所属するロータスとレッドブルの間で争奪戦が繰り広げられているが、フェラーリのナンバー1ドライバーであるフェルナンド・アロンソがレッドブルへの移籍を考えているのではないかとのうわさもささやかれる中、ドイツの『Bild(ビルト)』紙はライコネンがフェラーリへ移籍するのではないかとの記事を報じた。

これに対し、フェラーリの広報担当者はドイツの『DPA通信』に対し、フェラーリでは「現在のドライバー市場には興味を持っていない」と語っている。

だが、フェリペ・マッサ(フェラーリ)の契約が今季いっぱいまでとなっていることを考えれば、広報担当者の言葉が真実だとは考えにくい。事実、ドイツの『Sport Bild(シュポルト・ビルト)』誌は、フェラーリ在籍中の2007年にF1タイトルを獲得した33歳のライコネンとフェラーリの接点が全く失われているわけではないとしている。

アロンソが重要なスポンサーであるサンタンデールとともにフェラーリに加入することが決まったとき、ライコネンとフェラーリの契約は、2009年末に本来の契約期間よりも1年早く解消された。だが、『Sport Bild(シュポルト・ビルト)』は、ライコネンはフェラーリのチーム代表であるステファノ・ドメニカリとはずっと良い関係を維持してきていると報じている。

さらに、元F1ドライバーであり、現在はテレビ局『Sky(スカイ)』で解説者を務めるマルク・スレールも次のように述べている。

「キミがまたフェラーリに戻るというのは簡単に想像できる話だ」

スレールは、フェラーリが2009年に早期に契約を解消したことを理由としてライコネンがフェラーリを選択肢から外しているということには疑問を持っているとし、次のように続けた。

「あのとき、キミが去らなくてはならなかったのは、アロンソのスポンサーのせいだったんだ」

それゆえ、ライコネンがフェラーリに復帰する可能性があると考える者もいれば、アロンソがフェラーリからレッドブルへと劇的な移籍を行うこともありえないことではないと考える者もいる。

「私に言わせれば、アロンソは反応すべきだよ」と語った元F1ドライバーのゲルハルト・ベルガーは、さらに次のように続けた。

「アロンソは(フェラーリで)タイトルに獲得に向けて3年以上も待ち続けている。その間いつもレッドブルにやられたんだ。だから、彼は2014年には彼ら(レッドブル)のためにドライブするように試みるべきだね」

レッドブルのオーナーであるディートリッヒ・マテシッツと親しい関係にあるベルガーは、次のように付け加えた。

「優秀な設計者であるエイドリアン・ニューイもいるし、少なくとも彼ら(レッドブル)はアロンソに勝てるクルマを与えることを保証できるよ」

だが、かつてフェラーリでドライバーを務めたこともあるベルガーも、仮にアロンソがフェラーリを離脱できるとすれば、現在締結されている契約に何らかの「免責条項」があり、それに該当する場合のみだろうと考えている。

しかし、スレールは、レッドブルが3年連続でF1チャンピオンとなったセバスチャン・ベッテルとアロンソというドライバーラインアップにするのは大きな間違いだろうと次のように語った。

「もしそうなれば、フェラーリに行ったライコネンがF1タイトルをとることになるよ。2007年のときのようにね。あのときはアロンソとルイス・ハミルトン(現メルセデスAMG)が(マクラーレンで)互いに争い過ぎてしまったことにより、劣るクルマに乗っていたにもかかわらず、最後にライコネンが笑うことになったんだ」

「だから、私としてはレッドブルがそういった戦争をぼっ発させようとするとは思えないね」

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