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ピレリに不満のフェラーリ

2013年08月01日(木)9:45 am

ピレリが先週末のF1第10戦ハンガリーGPに新型タイヤを導入。これで長かったメルセデスAMGの苦悩も終わりかと、大きな話題になった。

ところが対照的にフェラーリは、2013年型コンパウンドとケブラー製2012年型内部構造の新しい組み合わせが導入されたことでチームのパフォーマンスに影響が出たと考えている。

メルセデスAMGのチーム代表ロス・ブラウンは、ブラジル『Totalrace(トータルレース)』に次のように話している。「新しいタイヤが特定のチームに有利となるのは間違いない。それでも、我々が全チーム中どのあたりに位置するのか、いまだに見当もつかない」

先週末のF1第10戦ハンガリーGPでポールポジションから今季初優勝を飾ったのは、ほかでもないルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)だ。タイヤ変更のおかげでメルセデスAMGが大化け、みごと勝ちを収めたと考えても不思議はない。

しかし、ブラウンは言う。「同じことが次のベルギーGP(8月25日決勝)でも起きるとは限らないよ」

ピレリのモータースポーツ責任者ポール・ヘンベリーでさえ、メルセデスAMGがハンガリーGPで見せた活躍は、スランプから脱した良い証拠と思っている。

「過去1年半、彼らはずっとリアタイヤの過熱問題に苦しんできたが、ハンガリーでは起きなかった。そこが大きな違いだよ」

「もし、ほんとうに問題を解決できたのなら、メルセデスAMGはシーズン後半、大活躍するだろう」とヘンベリーは語る。

2012年と2013年のハイブリッド型タイヤがハンガリーGPで“まったく合わなかった”のがフェラーリの今季マシンF138だ。彼らはレース後、以下のような声明を出している。

「今回のピレリの選択は、F1の勢力図をむりやり人工的に塗りかえる行為に加担するものだ。弊社会長(ルカ・ディ・モンテゼモーロ)をはじめ、スクーデリアの誰もが不快に感じている」

「このことは、今後さらに議論の的となるだろう」という一文で、声明は締めくくられている。

フェラーリのチーム代表ステファノ・ドメニカリは、これよりは多少抑えた口調で『Totalrace(トータルレース)』にこう話す。「このレース結果がタイヤ構造に関係するのか、あるいは毎回レースに持ち込まれるコンパウンドによるものなのか、理解しなければならない」

「明らかなのは、新タイヤでメルセデスAMGが問題を克服したということだ」

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