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フェラーリ、公式声明でアロンソにお灸

2013年07月31日(水)11:11 am

フェラーリのナンバー1ドライバーであるフェルナンド・アロンソに、まさかのレッドブル移籍話。よほど腹に据えかねたのか、同チームはアロンソを露骨に叱責(しっせき)するコメントを出した。これはめったにない事態だ。

ことの起こりは、先週末のF1第10戦ハンガリーGPでアロンソのマネジャーとレッドブル代表クリスチャン・ホーナーが行った会談。さらには予選5番手から5位フィニッシュに沈んだアロンソの、彼にしては珍しいフェラーリ批判だ。

28日(日)の決勝後、ハンガロリンクで記者団に囲まれたアロンソは、翌日に控えた32回目の誕生日に何のプレゼントが欲しいかきかれ、「誰かひと様のマシン」と答えている。

次に夏休みの予定について質問されると、「お祈りでもするかな」といった調子だった。

さらに、ブラジル『O Estado de S.Paulo(オ・エスタード・ジ・サンパウロ)』紙によるとアロンソは、チームのマシンデザイナー陣についてほとんどミエミエの批判を展開。「サーキットにいるみんな、メカニックたち、それに僕らドライバーは、がんばっているんだけどね」と発言したのだ。

対するフェラーリは、わざわざアロンソ32歳の誕生日を選んで反撃に出た。

「今は結束が必要なときだ。ここであきらめてはいけない。芳(かんば)しくない結果に終わった直後でついグチが出てしまうのは理解できるが、不満をぶつけたって誰のためにもならない」と、29日(月)、公式サイトに声明を発表したのだ。

「不満」すなわちアロンソがマスコミに発したコメントであることは、フェラーリも認めるように明らかで、「(会長のルカ)ディ・モンテゼモーロだけでなく、チームの誰にとっても不愉快だ」と、手厳しい。

「そこで」と、さらに声明は続く。「モンテゼモーロは今朝、アロンソに電話をかけて誕生日を祝福。その後は、過去のどんなに偉大なチャンピオンも、フェラーリで走る限り常に自分よりチームを優先させることが求められると、こんこんと諭した」

「今こそ冷静にならなくてはならない。口は災いの元だ。謙虚になろう。一人ひとりがチームへの貢献に真剣になろう。そして、サーキットのみんなも工場のスタッフもチームと一丸になろう」

またフェラーリは、モンテゼモーロが29日(月)にエンジニアたちを集めて会議を開き、「シーズン後半をどう戦うか、死ぬ気で考えろ」と激を飛ばしたことを明らかにした。

その上で、元ロータスのテクニカルディレクター、ジェームス・アリソンの加入を発表。アリソンは9月にチームに合流するという。

ところが、それでは遅いのではないかとドイツ『Bild(ビルト)』紙は主張。アロンソとの契約は2016年まで有効だが、「脱退条項付きだ」というのだ。

これにイタリアのマスコミも同調。

『Tuttosport(トゥットスポルト)』紙は、「もしマラネロがこのままの状態なら、彼らはスター選手を失いかねない。フェラーリとともに黄金時代を築こうと4年前に獲得したアロンソをだ」

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