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F1第10戦ハンガリーGPレースレポート

2013年07月28日(日)23:15 pm

2013年F1第10戦ハンガリーGPが7月28日(日)、ハンガロリンク(1周/4.381km)で3日目を迎え、現地時間14時(日本時間21時)から行われた決勝でルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)が今季初優勝を飾った。

【結果】F1ハンガリーGP決勝、優勝者のタイム、2位以下はタイム差、周回数、ピット回数

レース開始時の天候は晴れ。気温34℃。路面温度は51℃。全19レースで争われる今シーズンもちょうど折り返し点を迎えた。ここまでのところ、ドライバータイトル争いは今季すでに4勝をあげているセバスチャン・ベッテル(レッドブル)が157ポイントでリード。それをフェルナンド・アロンソ(フェラーリ)が34ポイント差で追う展開となっている。

ポールポジションには3戦連続でメルセデスAMGのルイス・ハミルトン。最前列で2番グリッドからスタートするのはベッテル、2列目にはロマン・グロージャン(ロータス)とニコ・ロズベルグ(メルセデスAMG)が並んでいる。ポイントランキング2番手のアロンソと同3番手のキミ・ライコネン(ロータス)がその後ろ3列目からのスタートだ。

今回のドライタイヤは4種類のコンパウンドのうち中間に位置するミディアム(白)とソフト(黄)だ。いずれも、昨年仕様の構造に2013年のコンパウンドが組み合わせられた新タイヤとなっている。また、ハンガロリンクにもメインストレートとターン1から2までのショートストレートの2か所にDRS(空気抵抗低減システム/可変リアウイング)ゾーンが設置される。検知ポイントは最終コーナー手前の1か所となる。

ドイツGP決勝で起こった事故をきっかけとして、いくつかの安全に関するルールが変更されているが、今回から予選と決勝中のピットレーンでの制限速度がこれまでの時速100kmから80kmに引き下げられている。これにより、ピットインによるロスタイムが増加することになる。多くのチームが3ストップ作戦をとってくるものと思われるが、各チームとしてもタイヤが持つ限りはピットストップ回数をなるべく減らしたいところだ。

レッグシグナルが消え、70周の戦いが始まった。各ドライバーが一斉にターン1を目指してスピードを上げる。抜きどころのないハンガロリンクだけに、スタートでできるだけ順位を上げようとするドライバーたちによる必死の攻防が繰り広げられる。4番手スタートのロズベルグが順位を大きく下げ、フェリペ・マッサ(フェラーリ)が5番手、マーク・ウェバー(レッドブル)が7番手、ジェンソン・バトン(マクラーレン)が8番手にそれぞれ順位を上げている。

先頭を走っていたハミルトンが10周目にピットイン。前が開けたベッテルがペースを上げる。だがグロージャンもそれによく付いていく。次の周にはロズベルグ、ダニエル・リカルド(トロロッソ)、バルテリ・ボッタス(ウィリアムズ)らも最初のピットインを行っている。

ベッテルは12周目にピットイン。バトンの後ろ8番手でコースへ戻る。13周目に2番手まで順位を上げていたアロンソもピットへ。そしてグロージャンも14周目にピットへと向かう。ライコネンも同じ周にピットへ戻ってくる。

15周を終えた時点の順位は、トップにミディアムでスタートし、まだピットインしていないウェバー、2番手にハミルトン、3番手にやはりミディアムスタートのバトン、4番手ベッテル、5番手グロージャンと続き、その後ろ6番手にアロンソが続いている。ベッテルはバトンを抜きあぐね、逆にグロージャンに攻めたてられる。そのすぐ後ろにはアロンソも迫ってきた。

24周目。トップを走っていたウェバーがピットイン。その周にベッテルがようやくバトンを追い抜いた。グロージャンもバトンを抜きにかかるが、ここで2台が接触。グロージャンはたまらずシケインをショートカットする形でバトンの前へ出る。その後、バトンとグロージャンも相次いでピットイン。

30周目。マッサの後ろでコースに戻っていたグロージャンがターン4でマッサを追い抜き6番手に上がる。32周目にトップを走行していたハミルトンが2回目のピットイン。同じ周にマッサもピットに入る。これでコース上のリーダーはベッテルに。

ちょうどレース中間点となる35周目にベッテルと5番手アロンソがピットイン。これでまたハミルトンがトップに立つ。ベッテル、アロンソ、ハミルトンはいずれも3回ストップ作戦のようだ。その1.2秒後ろに2回ストップ作戦だと考えられるウェバー、その4秒後ろにやはり2回ストップ作戦と思われるライコネンがつけている。

その後ろ4番手を走っていたグロージャンだが、4コーナーでコース外を走行してアドバンテージを得たとして、ペナルティーを受けてしまう。これでグロージャンは6番手に順位を下げる。

43周目にライコネンが2回目のピットイン。恐らくこれで最後まで走りきる作戦だ。続く44周目にはウェバーもピットへ入り、ミディアムへ交換する。ウェバーはまだソフトを使っていないため、もう一度ピットインする必要がある。

48周目。グロージャンがドライブスルーを入れて4回目となるピットイン。続く49周目にはアロンソも最後のピットインを行う。トップを走行していたハミルトンも51周目に最後のピットインを済ませる。これでコース上ではベッテルがトップに立つが、ベッテルはもう一度ピットインしなくてはならない。現在のタイム差を見れば、ハミルトンはおろか現時点で4番手を走るライコネンにも先に行かれてしまう可能性がある。

56周目。ベッテルが3回目のピットイン。ライコネンに続く4番手でコースに復帰する。後はコース上での戦いだ。ベッテルはファステストを刻みながら追い上げを図ってゆく。

60周目。ウェバーがピットに入りソフトタイヤに交換。アロンソの前でコースへ戻る。その前ではベッテルがライコネンに対し、DRS作動が許される1秒以内に差を詰めてきた。現在の順位は、トップにハミルトン、2番手ライコネン、3番手ベッテル、4番手ウェバー、5番手アロンソとなっている。

66周目。9番手を走行していたロズベルグのクルマが大きく白煙を上げ、ここでリタイアに。残り4周となってベッテルが激しくライコネンを追い上げるが、このハンガロリンクでの追い抜きは難しい。

チェッカーフラッグ。危なげない走りを見せたハミルトンが今季初優勝を飾った。ハミルトンは通算勝利数を22勝に伸ばすとともに、ハンガロリンクでの勝利数を4に伸ばし、ミハエル・シューマッハと並ぶ最多タイ記録を作った。2位はライコネン、3位はベッテルだった。以下、4位ウェバー、5位アロンソ、6位グロージャン、7位バトン、8位マッサ、9位セルジオ・ペレス(マクラーレン)、10位パストール・マルドナード(ウィリアムズ)までがポイントを獲得している。

次戦第12戦ベルギーGPは、約1か月の夏休みを経て8月25日(日)に決勝が行われる。

【写真】F1ハンガリーGP日曜日(全30枚)
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