メルセデスAMGのエグゼクティブディレクターであるトト・ヴォルフは、2013年のF1タイトル獲得をほとんどあきらめてしまったようだ。
メルセデスAMGは現在、今季のチーム別タイトル争いにおいて首位のレッドブルと67ポイント差の2番手につけている。一方、ドライバータイトル争いにおいては、最高レベルのドライバーとの評価を受けているルイス・ハミルトンは現時点でランキング4番手となっている。
だが、メルセデスAMGの共同オーナーでもあるヴォルフは、オーストリアの『APA通信』に対し、今年もレッドブルがF1タイトル獲得の栄冠を手にするだろうと次のように語った。
「彼らのF1での実績に対しては脱帽するしかないよ」
「彼らはここまで3年連続でF1タイトルを獲得してきているし、どうやら今年それを4回に伸ばしそうだ」
だが、メルセデスAMGの今季型車であるW04は、ときとしてピレリの神経質なタイヤにてこずってはいるものの、2009年にブラウンGPを買収して以来ここまで最高のシーズンを送っている。
ヴォルフも、メルセデスAMGは冬の時点での「期待を上回る」成績を上げていると認めている。
だが、ヴォルフは、これまでチームはいくつか「問題」を抱えてきており、気温が一気に30℃にも上昇するであろう今週末のブダペストでも痛い目に合うかもしれない、と次のように続けた。
「最近何レースかにおいて、気温が高いときはわれわれに不利に働いていた。だが、それは解決しないとね。いつも気温が15℃であることを期待するわけにはいかないのだから」