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アロンソ「悲しい日になった」/F1ハンガリーGPプレビュー

2013年07月26日(金)9:42 am

フェラーリのフェルナンド・アロンソが、25日(木)にメディア会見を行い、ハンガロリンクで行われるF1第10戦ハンガリーGP(28日決勝)に向けて意気込みを語った。

まず、アロンソは母国スペインの北西部で24日(水)に起こった列車事故に触れ、次のように語り始めた。

「(24日は)悲しい日になった。昨夜はそのことを考えながらベッドに入ったよ。人生にはささいなことがうまくいかないこともある。それをどうにかしたいと思うものだけど、そんなことは本当はどうでもいいことだと気付かされるね。今回のニュースは、人生において何が本当に大切なのかということを思い起こさせるものだったし、自分では何もできないから苛立つような感情を覚える。時間を巻き戻すことはできないからね」

「あの列車事故に巻き込まれた人たちのご家族のために祈りたい。もちろん、可能な限りベストなレースをしたいと思う。それによってその人たちを幸せにしてあげることなどできないことは分かっているけれどね。でも、僕たちの最大限の努力を彼らに捧げたいと思う」

ハンガリーGPが開催されるハンガロリンクでの暑さ対策に関する質問を受けたアロンソは次のように語った。

「準備に関してはいつもと同じだよ。日曜日の気温がどうなるにせよ、僕たちは通常の準備をすることになる。ただ、タイヤによって追加のピットストップが必要になるケースを想定して、戦略に関しては少し幅を広げておいたほうがいいだろうね。でも、明日(26日)のフリー走行を始めてみるまではまだ分からないね」

「今週末いい結果が残せれば、チームの士気や期待感にとってもすごくいいだろうね。夏休みに入る前にセバスチャン(ベッテル/レッドブル)との差を縮めることができればいいと思う。でも、もし逆に差が開くようなことになれば、僕たちにとっては重圧を抱えた休みになるだろうし、やる気も下がってしまうかもしれない。だから、今回は重要な週末になるよ」

アロンソにとってハンガリーは、2003年にF1キャリア初の優勝を遂げた思い出の地だ。そのときのことをアロンソは次のように振り返った。

「父がここに来ていて、ハグすることができたのを覚えているよ。僕の父はきわめて普通の仕事をしているんだ。鉱山で使う爆薬を造る工場で働いている。そして母はショッピングモールで働いているよ。そのレースの後でこう言ったんだ。F1レースで優勝したよ。たとえもし明日引退したとしても、このことは一生忘れないだろう。この勝利をずっと誇りに思えるだろう、ってね」

「その後、僕はすぐにポーランドに向かわなくてはいけなかった。月曜日にそこでイベントが予定されていたからね。なぜだかわからないけれど、ポーランドへ飛行機で向かったときのことをよく覚えているんだ。僕は家族とともにお祝いをしたかったし、友人たちに会うためにスペインにも戻りたかったんだ。でも、僕はポーランドへ向かうしかなかったんだ」

ドイツGPのピットレーンでメディア関係者が負傷するという事故が発生したが、これを機にピットレーンでのスピード制限が強化されるとともに、メディアのピットレーンへの入場制限などの対策が行われることになった。これに関して、アロンソは次のように語った。

「安全にかかわることが何か起これば、僕たちはその対策をしなければならないし、安全性が改善されることはみんなも賛成しているよ。でも、そのやり方については賛成するのが難しいね。だけど、ピットレーンでの速度制限を引き下げるのは悪いことではないかもしれない。それはどのチームにとっても同じ条件だし、メカニックたちの危険も減るからね」

「フリー走行中のピットレーンでメディアの数を減らすこともひとつの解決策になるだろうね。なぜならときとしてフリー走行1回目も2回目も、すごく大勢のメディア関係者がいることがあるからね。ピットストップをするときは、僕たちはみんな限界に挑戦している。ドライバーの反応時間やホイールガンもそうだし、手順そのものについてもね。だから、安全性を改善するために、ピットストップの時間を増やすことでその解決策とし、それがすべてのチームにとって同じであれば、誰もそれに反対するとは思わないよ」

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