資金難のザウバーを発端に、ドライバー移籍に関する憶測がさらなる憶測を呼んでいる。
ザウバーは、新たにロシアの出資グループと提携することが決まったばかりだが、ドライバーのニコ・ヒュルケンベルグに対する報酬の支払いが遅れていたとのうわさがある。事実だとすると契約違反となるため、ヒュルケンベルグがザウバーで走るのは次のハンガリーGP(7月28日決勝)が最後ではないかと見る者もいる。
ヒュルケンベルグがザウバーを去った場合、その後任となるのは21歳のロビン・フラインスかもしれない。
フラインスはザウバーのリザーブドライバーで、2012年にフォーミュラ・ルノー3.5でチャンピオンとなった評価の高い若手だ。今年はヒルマーからGP2に参戦し、スペインGPで優勝もしていたが、最近そのシートを失った。
「つまり、あれでおしまい」とフラインスはツイッターに投稿している。「お金がなければ走れない」
「最近はチャンピオンになっただけじゃ足りないんだ」
しかし、GP2を続ける資金すらないフラインスが、最近まで資金不足に苦しんでいたザウバーで走ることは考えにくいという意見もある。
一方でヒュルケンベルグについては、ザウバーを去った場合、2013年は走らずに強豪チームへの移籍を目指すことも考えられる。
ヒュルケンベルグには名門マクラーレンがふさわしいと1964年のF1チャンピオンであるジョン・サーティースは語る。マクラーレンは今年、ザウバーからセルジオ・ペレスを獲得したばかりだ。
「ペレスに才能がないと言っているわけじゃない」とサーティースは『Daily Mail(デイリー・メール)』に話している。「しかし、マクラーレンのような環境へ行くのは早すぎた」
「私だったら誰を選んだかははっきりしている。ニコ・ヒュルケンベルグだ。苦労してきているし、ジェンソンといい組み合わせになっていただろう」