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2013年F1ハンガリーGPのみどころ

2013年07月25日(木)20:46 pm

2013年F1も、シーズンの折り返し地点を迎える。夏休み前に最後の戦いとなる第10戦が、ハンガリーで開催される。

・タイヤ仕様が変更
第8戦イギリスGPでタイヤの問題が頻発したことを受け、前戦ドイツGPではリアタイヤの仕様が変更された。そしてハンガリーGPからは、4輪とも新仕様のタイヤが持ち込まれる。

ハンガリーから使用されるタイヤは、2012年の内部構造に2013年のコンパウンドを組み合わせたもの。これにより、タイヤの特性が変わり、勢力図に変化があるのではないかとの意見もある。特にハンガリーは、暑くなる傾向が高くなるほか、曲がりくねっていることからタイヤへの負担が高くなるので注目だ。

各チームとも、ドイツGP後にシルバーストンで行われた若手テストで新タイヤをテストしていた。しかし、メルセデスAMGはシーズン中に極秘タイヤテストを行ったことへのペナルティーで若手テストに参加できていない。ピレリはテストでのタイヤデータをメルセデスAMGに渡すとしているが、テストに参加できなかったことがメルセデスAMGに影響する可能性もある。

・開催サーキット
ハンガリーGPが開催されるのはハンガロリンク。曲がりくねっており、1周の平均速度が低いコース。曲がりくねったコースであるため、コース上での追い抜きは非常に難しい。そのため、予選結果と決勝結果がほとんど同じになってしまうことも多いレースだ。

数年前にコースが改修されたことで、1コーナーでの追い抜きが以前よりもやりやすくなったが、ここが唯一とも言える追い抜きのチャンスになる。抜ける場所が少ないため、予選で1つでも前の順位になることが欠かせないコースだ。

1周の平均速度が遅く、曲がりくねっており、いわゆる「低速コース」に分類されるものの、実際には比較的高いスピードで各コーナーを通過していく。また、次から次にコーナーがやってくるため、ドライバーは休むことができず、高温になることも多く、体力的には厳しい。

休むことができないのはタイヤも同じであり、その分タイヤへの負荷は高くなる。タイヤサプライヤーのピレリがハンガリーに持ち込むドライタイヤは、4種類あるうち中間の硬さであるソフトとミディアム。ソフトはタイヤ側面のロゴが黄色、ミディアムはロゴが白になる。決勝では、雨用のタイヤを使用しない限り、この2種類のドライタイヤ両方を使用しなければならない。

・優勝争いは?

ドライバーランキングとチームランキングの両方で首位に立つレッドブル勢が今回も強さを見せると思われる。特に、前戦ドイツGPで母国レース初優勝を果たしたベッテルとしては、ここで連勝してランキング2位との差を大きく広げた状態で夏休みに入りたいところだろう。

そして、前戦でレース終盤にベッテルを追い詰める追い上げを見せたロータス勢や、ランキング2位につけるフェルナンド・アロンソ擁するフェラーリ勢としては、ベッテルの連勝を阻止してポイント差を縮めたいところだ。今季は速さを見せるメルセデスAMGだが、ハンガリーで新タイヤを初めて使うことになる。ルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)は、タイヤを事前にテストできないことでタイトル争いに向けた自信を失ったとのコメントも残しているが、メルセデスAMGと新タイヤの相性からも目が離せない。

また、ロータス勢にも優勝のチャンスはあるとみられる。開幕から速さを見せ続けているものの、なかなか優勝には結びつけられていないロータス。暑いコンディションを得意にしていることから、もし予選と決勝が暑いコンディションで戦われれば、チャンスは大きいだろう。しかし、雨になった場合にロータスがどのような競争力を見せるのか未知数だ。

どのドライバー、チームもいい結果を残して夏休み入りすることを目指すハンガリーGPは、26日(金)現地時間10時(日本時間17時)に開幕。決勝は、28日(日)現地時間14時(日本時間21時)にスタートする。

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