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「ペイドライバー」との意見に反論するシロトキン

2013年07月24日(水)11:01 am

来シーズンにF1デビューが予定され、最年少F1ドライバー記録を更新することになると見られているセルゲイ・シロトキンが、「ペイドライバー」と呼ばれていることに対する反論を行った。

シロトキンの父親は、苦境に立たされたザウバーに救済の手を差し伸べたロシアの企業体における中心的人物だ。

現在シロトキンはフォーミュラ・ルノー3.5シリーズに参戦中だが、現時点でのランキングは9番手に過ぎない。同シリーズにおいてはマクラーレンの支援を受け、評価も高いケビン・マグヌッセンや、次期トロロッソのドライバー候補と目されているアントニオ・フェリックス・ダ・コスタなども参戦している。しかし、シロトキンがそうしたドライバーたちよりも先にF1レースドライバーのシートを獲得する見込みが出たことにより、シロトキンには資金を持ち込むことでシートを得る「ペイドライバー」というレッテルがはられている状況だ。

しかし、『Basler Zeitung(バスラー・ツァイトゥング)』紙には、これに対する次のようなシロトキンの反論が掲載された。

「それは完全に間違っているよ」

「もっといろんなことが関係しているんだ。僕たちは大きなプロジェクトについて話をしているところだし、ほかのドライバーが選ばれる可能性だってある」

「それは僕に対する投資なんかじゃなく、もっと大局的な話なんだよ」

「遊びでF1を走ろういうわけじゃない。僕は自分自身のパフォーマンスによって選択されたんだ。みんなには僕が行うことに敬意を払って欲しいと思う」

「それは、ロシアにおけるF1の宣伝活動のためだ。それに、ドライバーがスポンサーを持ち込むことは極めて普通のことだよ。フェルナンド・アロンソ(フェラーリ)だってサンタンデール銀行をフェラーリに持ち込んでいるようにね」

だが、シロトキンが2014年からザウバーに加入することに対して、まだ年齢が若すぎることを理由に批判的な意見を述べる者もいる。現在シロトキンはまだ17歳であり、ロシアではまだ自動車運転免許も取得できない年齢だ。

F1に行くにはまだ若すぎないか、と問われたシロトキンは次のように答えた。

「それはそうだね。まだ僕は100パーセントの準備はできていないかもしれない。でも、あと半年も準備期間があるんだよ」

「それだけあれば十分さ」

「僕のワールド・シリーズ(フォーミュラ・ルノー3.5)での成績ではまだ不十分かもしれない。でも、僕にスピードがあるのは見てもらえばわかるはずだ。あとはレースで少しだけ運が必要なだけだ」

こうしたシロトキンのF1に向けた構えに疑問を呈する1人がマクラーレンのジェンソン・バトンだ。バトン自身も20歳のときにF1デビューを飾った経験を持っているが、それは早過ぎたと認めている。

ロシアのウェブサイト『Championat』に「僕は8歳でレースを始めた」と語ったバトンは、次のように続けた。

「でも、現実的な話をすれば、20歳でもまだ早過ぎたよ」

「僕はF1のことを内側から学ばなくてはならなかった」

「ある意味で、それはいいことだ。でも、一方では逃げ場がないってことなんだ」

「もう1年下のカテゴリーでやってからであればよかっただろうね。そうすればF1に対する準備ももっとできていただろう」

「僕は17歳のときに準備は整っていなかったよ。彼(シロトキン)は大丈夫なのかもしれない。僕には分からないよ。でも、彼は慎重になることが必要だね。F1は厳しい仕事なんだ」

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