かつてF1で表彰台に上ったことのあるビタリー・ペトロフや小林可夢偉だが、スポンサー不足のためにF1復帰が困難な状況が続いている。
ケータハムのシートを失い、さらにマネジャーであったオクサナ・コサチェンコとも別れたペトロフは、現在「西側諸国」出身の新しいマネジャーとともに働いていることを明らかにした。
ケータハム以前にはルノー(現ロータス)のドライバーでもあったペトロフは、ロシアのウェブサイト『Championat』に対し、すでにいくつかのチームと交渉を行っていると次のように語った。
「彼らとしても、共に働くことを望んでいるし、交渉を望んでいると言ったよ」
「でも、こうした話し合いを続けるためには、いくらかの支援が必要なんだ」
そして、もう1人、現在F1浪人状態となっているのが可夢偉だ。今や世界に名の知れた可夢偉も、鈴鹿で行われた2012年のF1日本GPで表彰台に上ったものの、それからほんの5レースを戦ったのみでザウバーのシートを失った。
今シーズン、フェラーリのドライバーとして世界耐久選手権(WEC)に出走している可夢偉だが、先週末モスクワでフェラーリのF1カーによるデモンストレーション走行を行ったものの、コントロールを失ってクラッシュを喫してしまっている。
しかし、可夢偉もまたF1への復帰を切望する。「現時点では」と始めた可夢偉は次のように続けた。
「サーキットでの能力よりも、たくさん資金を持ち込めるかどうかによってドライバーを選択するチームがたくさんあります」
「この流れが変わることを期待しています。僕が目指しているのはできる限り早くF1に戻ることですし、そのために懸命に頑張っています」