もし来年、F1にタイヤを供給するメーカーがいなくなれば、F1チームたちは自らを責めるしかないだろう、と元F1ドライバーの解説者マルク・スレールが語った。
ピレリのモータースポーツ責任者であるポール・ヘンベリーは、もしルールや非難が和らぐことなく、F1公式タイヤサプライヤーであるピレリへの対応が改善されなければ、F1は「ほかのメーカーを探す」べきだろうと声を強めて警告している。
スイス出身の元F1ドライバーであり、現在は有名な解説者となっているスレールは、もしピレリがF1から撤退することになった場合、ミシュランやブリヂストンといったメーカーであれば、「彼らがそれを望めば」、「急な依頼」であっても、ピレリの後任としてF1に復帰することも可能かもしれないと語った。
だが、ミシュランやブリヂストンが本当にF1復帰を望むだろうか?
スレールは、ドイツの『Sport1(シュポルト1)』に対し、ピレリはF1に参入を果たした2011年以降ずっと強い非難を浴びてきており、とりわけこの数か月はそれが顕著だったと指摘し、次のように語った。
「チームとしては賢いやり方ではなかった」
「結局のところ、F1はタイヤメーカーに巨額のコストを発生させるが、もしそれによって得られるものが悪い評判だけだとしたら、間違いなく(F1参入を考えるメーカーにとって)抑止力となってしまう」、とスレールは結んだ。