今季で引退するマーク・ウェバー(レッドブル)の後任候補として挙がっているキミ・ライコネン(ロータス)。しかし、ライコネンがオファーを受けるかどうかで意見が分かれている。
19日(金)にロータスのチーム代表エリック・ブーリエは、チームに残留するようライコネンを説得するために「あらゆる手を尽くしている」と話した。
元F1チームのオーナーで現在『BBC』でキャスターを務めるエディ・ジョーダンは、最終的にライコネンはレッドブルの誘いを断る決断をするだろうと見ている。
「最初は、ライコネンがマーク・ウェバーの後任になるとほぼ確信していた」とジョーダンはロシアの『f1news.ru』に話した。
「しかし今は見方を変えつつある」とジョーダン。「セバスチャン・ベッテルは2015年まで残留するから、彼のチームメートになるのは最高のタイミングではないかもしれない」
「レッドブルはダニエル・リカルド(トロロッソ)を選ぶと思う」
「ライコネンがレッドブルのさまざまなプログラムにかかわることを望むとは思えない。マーケティングやスポンサーとの仕事、写真撮影とかそういったことだ」
「あのチームのドライバーはみんな、そういった仕事をしなければならない」
「レッドブルにはマーケティングの計画がある。だが、キミ・ライコネンはただレースがしたいだけだ。両者が妥協点を見つけられるかは疑問だ」とジョーダンは語っている。
一方、元F1ドライバーのラルフ・シューマッハは、レッドブルのオファーを逃すべきではないという意見だ。
「もし彼の立場だったら」とシューマッハは語る。「レッドブルへ行くね。一瞬だって躊躇(ちゅうちょ)したりしない」
「確かに、詳細をすべて知っているわけじゃない。例えばセバスチャン・ベッテルがどういった契約を取り付けているのかとかね」
「でも、チームがドライバー2人に同じ道具を与えるなら、キミにとって素晴らしいチャンスだ。彼は素晴らしいドライバーだからね」というシューマッハの話をフィンランドのテレビ局『MTV3』が伝えた。