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ロシア資本参入によりカルテンボーンが失墜か

2013年07月22日(月)11:25 am

財政難に陥っていたザウバーは、最近ロシアの企業3社とのスポンサー契約を結んだと発表したが、これにより現チーム代表であるモニシャ・カルテンボーンがその職を追われる可能性があると報じられている。

『Sonntagszeitung(ゾンタークツァイトゥング)』紙が伝えたところによれば、ザウバーの新しいスポンサーとなったロシアの企業体は、ザウバーに対して5億ドル(約500億円)に及ぶ圧倒的な資金を投入する計画を有しているという。

また、『Schweiz am Sonntag(シュヴァイツ・アム・ゾンターク)』紙は、ロシアの新スポンサーが、チームが抱えている1億1,000万ドル(約101億円)の負債を返済して今後に向けて健全な基盤を築き、2014年には、まだ10代のロシア人若手ドライバーであるセルゲイ・シロトキンをF1のレースドライバーに据える計画をしていると報じた。

しかし、『Blick(ブリック)』紙は、このロシアからの新しい資金は少なくとも8月終盤にならなければ投入されないと報道。さらに、今回の件で短期的に現在のザウバーのオーナー体制が変わることはなく、その本拠地や名称の変更も行われないだろうと伝えている。

だが、『Blick(ブリック)』紙は、ロシアのエンジニアによって構成されたザウバーの新スポンサーたちはその活動準備を整えており、その力を別の形で発揮することになるかもしれないとし、次のように書いた。

「チーム代表であるモニシャ・カルテンボーンの時代は終わりを迎えたようだ。いつ、そして誰が彼女の後任となるのかはまだ決定していない」

『Sonntagszeitung(ゾンタークツァイトゥング)』は、チーム創設者であり、筆頭株主であるペーター・ザウバーは、スイス国内で精力的に動いていると伝えている。キッチン製品で知られるフランケ社の最高経営責任者であるミハエル・ピーパーや、デジタル補聴器で知られるフォナック社のアンディ・リース、あるいはスーパーマーケットチェーンを展開するデナー社のフィリップ・ガイドールなどと話し合いをしていると報じた。

F1のパドックでは、ロシア企業3社を歓迎しているものの、資金について懐疑的な声も聞こえている。

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