伝説のF1ドライバー、アイルトン・セナのおいであり、昨年までウィリアムズに所属していたブルーノ・セナの次の舞台はアメリカになるかもしれない。
2010年から昨年にかけてHRT、ルノー、そしてウィリアムズとF1の世界をわたり歩いたセナだが、今年は世界耐久選手権(WEC)にアストンマーチンからフル参戦している。
だが、現在29歳のセナは、ブラジルの『O Estado de S.Paulo(オ・エスタード・ジ・サンパウロ)』に対し、2014年シーズンのことはまだ決まっていない、と次のように語った。
「アストンマーチンで続けることも、いい選択肢のひとつとしてある」
「でも、NASCARでもテストしてみたいと思っているんだ。すでに今年の初めに行うはずだったんだけどね」
「これからいくつか話し合いを持って、何が今後に向けてベストなのかを考えることになる。(WEC以外にも)インディカーやストックカー、そしてNASCARという選択肢もある」
「開かれているドアはたくさんあるよ」とセナは付け加えた。
また、セナは今年参戦しているWECについては楽しんでいる、と次のように語った。
「雰囲気はとてもリラックスしているし、心地いいよ。F1ではみんなほかのドライバーを殺したいと思っているけどね」
しかし、セナはチームメートだったアラン・シモンセンが今年のル・マン24時間レースでクラッシュして死亡したことで、安全性に関する心配があることを認め、次のように続けた。
「このカテゴリーは危険なんだ。でも、そういうリスクを負っていることは誰もが知っていることだ」
セナに言わせれば、ル・マンは特に危険だという。
「あのサーキットはとてもスピードが出る。特性によってね。コースを飛び出しやすいんだ」
「あそこでレースをすることは最高レベルのリスクを伴うものだよ」とセナは語った。