ロータスのオーナー企業であるジェニイ・キャピタルの代表者ジェラルド・ロペスが、2014年シーズンも現在のドライバーラインアップが継続され、シートに空きは出ないかもしれないと発言。ロータスのシート獲得を目指していると考えられるドライバーたちにとっての警鐘とも言えるコメントを行った。
キミ・ライコネン(ロータス)が、レッドブルへの移籍を真剣に検討していると認める一方、チームとの契約が今季までであるチームメートのロマン・グロージャンは、浮き沈みの多いシーズンを送っている。
そんなロータスのシートを獲得しようと、「多くの」ドライバーが接触してきていることを認めながらも、ロペスはブラジルの『Totalrace(トータルレース)』に対し、「われわれは急いではいない」と述べた。
しかしロペスは、グロージャンがF1ドイツGP(第9戦)で3位表彰台を獲得したことを受け、次のように語っている。
「ロマンは、ただ今彼がやっていることをやり続ける必要があるだけだ」
「何をするにしろ、我々は急いでいない」
このロペスの発言は、例えば給与未払いというザウバー側の契約違反により、いつでもザウバーを去ることができる状態となっているニコ・ヒュルケンベルグや、ウィリアムズからの移籍がうわさに上っているパストール・マルドナードといったドライバーたちに対する警鐘でもある。
唯一重要なことは、ロータスが「優秀な」ドライバーを抱えていることだ、とロペスは次のように続けた。
「それがF1チャンピオンだろうが、そうではなかろうが、気にしないね」
「キミは、もっとF1タイトルを取れていたかもしれないし、あるいは(2007年に)獲得したタイトルだって、ギリギリのところでそれを逃していたかもしれない」
「そんなことはどうでもいいんだ。彼は素晴らしいドライバーだからね。10回か11回、あるいは12回タイトルを取っていたとしても、いいドライバーでなければ欲しいとは思わないものさ」、とロペスは結んでいる。