フェリペ・マッサ(フェラーリ)の後任候補として、ジュール・ビアンキ(マルシャ)の名前が浮上した。
約2カ月前のF1第6戦モナコGPでクラッシュを喫したマッサだが、フェラーリのルカ・ディ・モンテゼモーロ会長も、チーム代表のステファノ・ドメニカリも公には悩みの種であるマッサのことを支持していた。
しかし、まさにそのころフェラーリのドライバー育成プログラム出身のビアンキが、来年フェルナンド・アロンソの同僚としてマッサの代わりにフェラーリへ加入するのではないかという報道もあった。
ビアンキはフェラーリの公式サイトへ、フェラーリ加入の可能性について「ああ、いつだってその機会はあるね。その話をする段階じゃない」と語り、次のように加えた。
「誰だってそのくらいのことは想像できるよ」
ビアンキがフェラーリのレースシートを夢見ているのは間違いないことだ。また、フェラーリのドライバー育成プログラム責任者ルカ・バルディセッリは、今年がビアンキにとって正念場だと認めた。
「ジュールにとって、ついにモータースポーツの最高峰に立ったことは、非常に重要だった」
「今年がカギになる。経験を重ね、ドライバーとして成長しなければならない。非常に競争力のある環境で常に集中力を維持したり、ストレスの対処法を学んだりしないといけないんだ」
ブラジルの『O Estado de S.Paulo(オ・エスタード・ジ・サンパウロ)』の記者を務めるリビオ・オリッキオは、イタリアの有力メディア『La Gazzetta dello Sport(ガゼッタ・デロ・スポルト)』と『Autosprint(オートスプリント)』が、フェラーリでのドライバー交代を希望していると伝えた。
オリッキオはさらに、マッサのマネジャーを務めるニコラ・トッドが、フォース・インディアやロータスと2014年に向けた交渉を開始したと加えている。