ザウバーが抱える経済問題の深刻さが表面化してきた。
スイスの経済紙『Handelszeitung(ハンデルスツァイトゥング)』は、支払いの遅れているザウバーに対して、供給元数十社が正式に苦情を申し立てており、その額はほぼ100万ユーロ(約1億3,000万円)に達すると伝えている。
記事によると、供給元は数ヶ月にわたって請求書の支払いを待ったが、ついにスイスの公的機関に申し立てを行ったという。
「供給元とは密接に連絡を取っている」とザウバーの創設者ペーター・ザウバーが話していると記事は伝える。「できるだけ早くこの状況を切り抜けるべく、あらゆる努力をしている」
ザウバーは、エンジン供給元のフェラーリに対する支払いも抱えているが、スイスの日刊紙『Tages-Anzeiger(ターゲス・アンツァイゲル)』は、単に2013年シーズン最後まで続けるためだけでも、あと3,000万ドル(約30億円)が必要と伝えている。
ザウバーは、ロシアのスポンサーと交渉中と報道伝される中、新たに、国際的なアジアの自動車メーカーとタイアップする可能性もあるといううわさが出ていた。