先日のF1ドイツGP(第9戦)で起こった事故を受けて、ピットレーンの安全基準がさらに厳しくなる。
ドイツGPレース中にマーク・ウェバー(レッドブル)のタイヤがピットレーンで脱落し、バーニー・エクレストンがトップを務めるFOM(フォーミュラ・ワン・マネジメント)のカメラマンを直撃した。幸いカメラマンは命に別状なかったが、ひとつ間違えば痛ましい結果もあり得たため、FIA(国際自動車連盟)は決勝レースと予選セッション中の、報道陣のピットレーンへの立ち入りを禁止すると発表した。
その上、FOMはこの禁止措置をフリー走行にも適用することが明らかとなった。つまり、ピットレポーターがセッション中にピットレーンを歩いて情報を集めることが不可能になってしまったのだ。
このニュースを事実と認めたイギリスの『Sky(スカイ)』局は、次戦ハンガリーGP(28日決勝)に向けてFOMから「全く新しい指針」が示されたと明かし、次のような声明を出している。
「誰もが承知している通り、安全が最優先事項であることは変わらず、新規約ではピットレーンの取材方法が大きく変更された。これによる当局の番組内容に影響はないものと考えている」