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レッドブル、負傷したカメラマンを見舞う

2013年07月10日(水)14:38 pm

F1第9戦ドイツGPで、マシンから脱輪したタイヤがカメラマンを直撃した事故を受け、F1のピットレーンにおける安全性が議論されている。

ドイツGPで、タイヤ交換が終わらないまま発進したマーク・ウェバー(レッドブル)のマシンからタイヤが脱輪、ピットレーンで撮影中のイギリス人テレビカメラマン、ポール・アレンに猛スピードで直撃した。アレンは病院に搬送され、複数の骨折はあるものの、大事には至らなかった。

アレンは、F1最高責任者バーニー・エクレストン率いるF1運営会社FOM(フォーミュラ・ワン・マネジメント)のカメラマンで、「当該の人物は、全快する見込みだ」というFOMの声明が出されており、後遺症などの心配はないようだ。

この事故でレッドブルは、3万ユーロ(約390万円)の罰金を科せられた。チームスタッフは、アレンが運ばれたコブレンツの病院を見舞い、チームメンバー全員のサインが入ったポスターを贈った。

「彼は真のイギリス人だよ。上機嫌だった」とレッドブルのモータースポーツアドバイザーであるヘルムート・マルコは、8日(月)にオーストリアのテレビ局『Servus TV(セアヴスTV)』に語っている。

「彼はリスクについて承知している。心配ない。大丈夫だ」

「きっとブダペスト(ハンガリーGP/28日決勝)で復帰できると自信を持っていた」

レッドブルは現在、問題を調査中だ。

「ホイールの固定ピンがはまっていなかった」とマルコは話す。「だが、急いでいたメカニックが誤ってシグナルをグリーンにするボタンを押してしまった」

この事故の詳細を分析する会議が、レッドブルの本拠地ミルトン・キーンズで8日(月)に行われたようだ。「それぞれのピットストップを100分の1秒まで分析できるカメラがある」

「こういった出来事に可能な限り最高な形で対応したシステムをブダペストまでに用意できると信じている」とマルコは話した。

今回の事故を受けて、F1全体でもピットレーンの安全性に関する議論が活発になっている。ピットレーンに立つ全員へのヘルメット装着義務すらあり得るかもしれない。

ドイツの『Bild(ビルト)』紙は、F1競技委員長チャーリー・ホワイティングが、ホイールナットとシグナルが連動する全チーム共通のシステムの開発を監督していると伝えた。

すぐに行われる変更点もある。エクレストンは、FOMのテレビクルーがピットレーンに立つことを禁止するという。

「今後は、すべてのカメラクルーに対してピットウォールからの撮影のみを許可する」というエクレストンの言葉をイギリスメディアが報じている。

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