7日(日)に行われたF1第9戦ドイツGPで、ロータスのロマン・グロージャンは第4戦バーレーンGP以来5レースぶりに3位表彰台を獲得した。これにより、グロージャンは自分のF1キャリアを救うことになったかもしれない。
グロージャンは、バーレーンGP以降1ポイントも獲得できないレースが続いていた。そのため、ロータスはグロージャンのシートをニコ・ヒュルケンベルグ(ザウバー)に与えようとしているのではないかとのうわさがささやかれるようになっていた。
事実、ヒュルケンベルグは財政危機に陥ったザウバーとの契約を解消したと考えられており、『Bild(ビルト)』紙は、ヒュルケンベルグはすでにロータスでシート合わせも行ったと報じている。
だが、フランス人ドライバーのグロージャンは、自分の将来について不安を感じたことはない、とフランスのラジオ局『RMC』に次のように語った。
「そんなことないよ。ただ、いつ状況が変わるかと自問しただけさ。僕は常に自分自身を信じているからね」
「数字的には良くなかったかもしれないけど、僕は自分がいい仕事をしていたと思っている」
27歳のグロージャンは、それゆえ、7日(日)のドイツGP決勝でチームからチームメートのキミ・ライコネンに追い抜かせて2番手の位置を譲れと指示を受けたときも動揺することはなかった、と次のように続けた。
「(実行していた)戦略において、僕たちはひとつのやり方に賭けるわけにはいかなかった。だから、そうすることが正しかったと思っている」