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F1第9戦ドイツGPレースレポート

2013年07月07日(日)23:26 pm

2013年F1第9戦ドイツGPが7月7日(日)、ニュルブルクリンク(1周/5.148km)で3日目を迎え、現地時間14時(日本時間21時)から行われた決勝でセバスチャン・ベッテル(レッドブル)が優勝した。

【結果】F1第9戦ドイツGP決勝、優勝者のタイム、2位以下はタイム差、周回数、ピット回数

レーススタート時の天候は晴れ。気温24℃。路面温度は42℃。コンディションは6日(土)予選時よりさらに暖かい。

今回のドライ用タイヤはプライムがミディアム、オプションはソフト。予選トップ10のドライバーはQ3でタイムを出したセットを履いてスタートする。フェリペ・マッサ(予選7番手)、フェルナンド・アロンソ(同8番手)のフェラーリ勢は、ピット戦略を有利に運ぼうと、Q3をあえてミディアムで挑んだ。

DRSはメインストレートと、第11コーナー(ヴァルシュタイナー・カーブ)から第13コーナー(NGKシケイン)までの二区間だ。6日(土)の予選で19番手タイムを出したシャルル・ピック(ケータハム)は、その後ギアボックスの部品を交換、規定により5グリッド降格の処分が下され、最後尾からのスタートとなった。

周回数は60周。フォーメーション・ラップを終え、シグナルが消えてスタート。ベッテルが好ダッシュ、第1コーナーでイン側を取り、ポールのルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)を抜いてトップへ。マーク・ウェバー(レッドブル)は逆にアウト側からハミルトンをパス、2番手にアップ。ハミルトンは3番手に後退だ。4番手キミ・ライコネン(ロータス)、5番手ロマン・グロージャン(ロータス)、6番手マッサ、7番手ダニエル・リカルド(トロロッソ)、8番手アロンソ、9番手ジェンソン・バトン(マクラーレン)、10番手セルジオ・ペレス(マクラーレン)。

7周目、ハミルトンがソフトからミディアムへ履き替え、10番手で戦線復帰。ピットから「全開で行け」と無線でハミルトンに指示が飛ぶ。

8周目、トップのベッテルがピットに入り、ミディアムを装着。翌周にはウェバーがピットイン、ところが右後輪の装着に失敗。そのまま再スタートしてしまった。タイヤはたちまち脱落。ウェバーはすぐさまピットロードにストップ、エンジンを止めクルーに押し戻される。運悪く、タイヤはピットロードにいたカメラマンを直撃してしまった。

13周までタイヤを保たせ、トップを走っていたグロージャンが14周目にピットイン。ミディアムに替えてレース復帰。

レースは4分の1、15周を終えてトップは再びベッテル。2番手グロージャン。3番手バトンと4番手ヒュルケンベルグはまだピットインしていない。5番手にハミルトン、6番手ライコネン。7番手ロズベルグも最初のピットストップを終えていない。8番手アロンソ、9番手パストール・マルドナード(ウィリアムズ)、10番手にバルテリ・ボッタス(ウィリアムズ)。

19周目、ライコネンがハミルトンをかわして4番手。5番手に落ちたハミルトンのすぐ後ろには6番手アロンソが迫っている。ハミルトンはタイヤが厳しい感じだ。

同じ周、後方を走っていたジュール・ビアンキ(マルシャ)のマシン後部から炎が噴き出る。最終シケイン、上り坂のアウト側にマシンを止めてリタイアだ。ところがその直後、ドライバー不在となったマシンが後退しだしてコースを横断。この危険な状況にセーフティカーが出動した。路面にはオイルも出ている。

このタイミングで上位のベッテル、グロージャン、ライコネン、アロンソが2回目のピットイン。5番手にはまだ1回のストップしかしていないバトン、6番手も同じくピットストップ1回のヒュルケンベルグだ。7番手ハミルトン、8番手マルドナード、9番手ペレス、10番手はエイドリアン・スーティル(フォース・インディア)となっている。

30周目、セーフティカーが引っ込んで戦闘再開。レース半分終了時点で上位はトップにベッテル、2番手グロージャン、3番手ライコネン、4番手アロンソ、5番手バトン、6番手ヒュルケンベルグ、7番手ハミルトン。8番手マルドナードはピットストップ1回のみ。9番手にペレス、10番手スーティル。

アクシデントで大きく後退したウェバーは、この時点で16番手までばん回。さらに追い上げを図っている。32周目、ウェバーが15番手ボッタスをとらえる。次に狙うは14番手エステバン・グティエレス(ザウバー)だ。

33周目、トップのベッテルから1秒後方のグロージャンが1分35秒717、翌周には1分35秒673でファステストラップを続々と更新。すぐ後ろには3番手ライコネンもついていて、ロータスの2台がベッテルに食らいつく形。トップから3番手ライコネンまでは1秒3の差だ。

40周目、ベッテルとグロージャンの差が再び離れ始める。逆に3番手ライコネンと4番手アロンソの差が縮まってきた。41周目、グロージャンが3回目のピットイン、タイヤはミディアムからミディアム。5番手でコースへ。これで2番手に上がったライコネンがプッシュ、1分35秒302のファステストを記録だ。42周目、トップのベッテルが3回目のピットイン。5番手で復帰。

トップに浮上したライコネンは、なるべくベッテルとのタイム差を開きたいところだが、いかんせん、これ以上タイムが上がらない。逆にベッテルが1分34秒797のファステストを出してライコネンをぴったりマーク。だが、ベッテルのすぐ前には4番手ハミルトンがいた。これを抜くのに手間取ったベッテル。ライコネン3回目のピットは、いつか? それともこのままゴールまで?

レースは4分の3を終了してトップにライコネン、2番手アロンソ、3番手バトン、4番手ベッテル、5番手グロージャン、6番手ペレス、7番手マルドナード、8番手ポール・ディ・レスタ(フォース・インディア)、9番手ヒュルケンベルグ、10番手ハミルトン。

2番手アロンソは、まだソフトを使っていない。あと1回のストップが必要だ。50周目、ライコネンとアロンソが相次いでピットへ。ライコネンは中古のソフトを選ぶ。アロンソは新品ソフトだ。これでトップは再びベッテル、2番手にグロージャン、3番手ライコネン、4番手アロンソ、5番手にペレス。

全ドライバーがピットストップを終え、終盤の順位はトップにベッテル、2番手グロージャン、コンマ7秒差で3番手ライコネン、4番手にアロンソ、5番手バトン、6番手ペレス、7番手にハミルトン。8番手にウェバーが上がってきた。9番手ディ・レスタ、10番手はロズベルグ。

56周目、ライコネンがグロージャンをかわして2番手へ。ベッテルとの差は2秒5だが、少しずつ差を詰めている。58周目から59周目、ベッテルとライコネンの差は1秒強。もう少しでDRS圏内。

最終ラップ、ふたりの差は1秒072。残り数コーナーでついにライコネンがDRS圏内に突入だ。しかしわずかに届かず、ベッテルがそのままチェッカーを受け、サーキットに駆けつけた父ノルベルトさんの前でついにホームレースを制した。

2位にはライコネン。3位グロージャン。4位アロンソはチェッカー後、第1コーナーでマシンを止めている。5位は最終ラップにバトンをかわしたハミルトン。6位バトン。7位にウェバー。8位ペレス。9位ロズベルグ。10位はヒュルケンベルグ、うれしい1ポイントだ。

次回、第10戦ハンガリーGPは、7月26日(金)からハンガロリンクで行われる。

【写真】F1ドイツGP土曜日(全30枚)

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