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F1ドライバー協会、ドイツGPボイコット宣言を撤回

2013年07月06日(土)1:56 am

F1ドイツGP(7日決勝)に先駆け、万が一タイヤにトラブルが発生する兆候があれば、今週末のレースをボイコットするとF1ドライバーの協会組織GPDA(グランプリ・ドライバーズ・アソシエーション)が声明を発表していたが、GPDAの理事を務めるセバスチャン・ベッテル(レッドブル)は5日(金)、これを撤回した。

シルバーストンで続出したタイヤバースト(破裂)へのピレリとF1統括団体FIA(国際自動車連盟)の対応が、実を結んだようだ。ニュルブルクリンクのサーキット特性がシルバーストンとまったく異なったことも相まって、特に目立ったタイヤトラブルが発生することもなく、ドイツGP初日のフリー走行セッションが無事終了した。

GPDAの会長を務めるペドロ・デ・ラ・ロサ(フェラーリのテストドライバー)は、ドイツGP開幕前から「ボイコット」という言葉を使うべきではないと強調してきた。GPDAが4日(木)に発表した声明文では、もし今週末のレースでタイヤにさらなる不具合が生じた場合、「ドライバーは直ちに競技への出場を取り消すものとする」と警告していた。

デ・ラ・ロサは、「“ボイコットする”という言葉は、まったくもって適切な表現ではない。これは安全性に関わることだ」と述べた。

GPDAの理事を務めるベッテルも、ニュルブルクリンクでボイコットを撤回している。フリー走行セッション終了後にレッドブルから発表された総括の中で、ベッテルはその大部分を「ボイコット」の危機を明確にすることに捧げていた。そこには、「シルバーストンのレースで僕たちドライバーが置かれた状況は、受け入れられるものではない。しかし、あのような事態が再び起きるとは思わない」とするベッテルのコメントが掲載されている。

さらにベッテルは、GPDAの姿勢を「脅威」呼ばわりしたメディアに対しても非難の矛先を向けている。イギリスのテレビ局『Sky(スカイ)』に対し、次のように話した。

「あれは脅威なんかじゃなかった。(マスコミたちの)とんだ誤解だ」

「僕たちは“レースをしない”なんて一切言っていない。確かにみんなで集まったけど、それは脅威を与えるためにしたことではなかった」

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