フィンランドの元F1ドライバー、ミカ・サロは、同郷の後輩ヘイキ・コバライネンが“間もなくしかるべきところに落ち着く”と、今季中のF1復帰を予想している。
昨年、持参金付きのドライバーがケータハムに現れて同チームを追われたコバライネンだが、成績が伸びないオランダ人のギド・ヴァン・デル・ガルデに代わってシートに収まる話が浮上している。
先週末のF1第8戦イギリスGPで、テレビ局『Sky(スカイ)』のテッド・クラビッツ記者はケータハム・グループCEOのリアド・アスマットにこんなことを投げかけている。「(ヴァン・デル・ガルデは)ちゃんと仕事をしていないようだが?」
アスマットは次のように質問をかわした。「彼(ヴァン・デル・ガルデ)は来週、間違いなくチームに戻ってくるよ」
そのとおり、確かにまだヴァン・デル・ガルデはF1第9戦ドイツGPでケータハムをドライブしている。
現在フィンランドのテレビ局『MTV3』でF1解説を務めるサロだが、コバライネンの復帰は確かに遠くないと次のように語る。
「ヘイキとケータハムの件は、にわかに面白くなっている」
「いずれ物事はしかるべきところに落ち着くだろう。そのときはヘイキが実戦に戻ってくれればと思う」
「実はイギリスGPでそうなると考えていたんだ」とサロは打ち明ける。
ザウバーやトヨタなどでドライバーだったサロは、2013年シーズン中にコバライネンが復帰できたら、タイミング的にちょうど良いと次のように語る。
「もし(2013年中に)戻れたら、来季のヘイキは有利な立場に置かれると思う」と予想するサロ。「なぜなら今のドライバー市場に経験豊かなドライバーはあまり見当たらないからだ」
「たとえばロータスは来季、ふたつのシートに空きが出るかもしれない」とサロは締めくくった。