フォルクスワーゲン傘下のドイツ自動車メーカー、アウディのルパート・スタドラー会長は、F1参戦を考慮すべきとの声に否定的な見解を示した。
世界的に有名なル・マン24時間レースでたび重なる勝利を収めているアウディには、F1挑戦への期待が集まっている。F1も最新のエンジンおよびエネルギー回生技術が必要な時代となるだけに、アウディF1参戦のうわさがでるのも当然だ。
そこでドイツ経済誌『Wirtschaftswoche(ヴィルトシャフツヴォッヘ)』はスタドラー会長にインタビュー、アウディもしくは同じくフォルクスワーゲンの子会社であるポルシェはル・マン後にF1参戦を検討するかどうか質問した。
スタドラー会長は次のように答えた。「考えとしては興味深いが、今日のモータースポーツはそう簡単にはいかない」
「こんな世の中だからね、まず、われわれは自問自答する。果たして、F1に打って出る意味はあるのかと」
「そうしたところ、(F1の)話題は90パーセントが自動車メーカーではなくドライバーについてなのだ」
「さらにタイヤの話題もある。そのうえ敗者についても多く語られるんだ、話のネタとしておもしろいからね」
「自動車メーカーに関する話題は、ほんのたまに出るだけさ。それも大抵ネガティブな話題だよ」