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F1ドライバー、タイヤ破裂再発ならドイツGPをボイコット

2013年07月05日(金)15:22 pm

先週末のF1イギリスGPでタイヤのトラブルが相次いだことを受け、F1ドライバーの協会組織GPDA(グランプリ・ドライバーズ・アソシエーション)は、もしタイヤにトラブルの兆候があれば、ドライバーが今週末のF1ドイツGPをボイコットすると声明を発表した。

先週末のイギリスGPでは、走行中にタイヤのバースト(破裂)が相次いで発生。破裂したタイヤの破片などが後続ドライバーへ当たりそうになっている様子も国際映像で配信されており、危険性が指摘されていた。

このため、F1統括団体FIA(国際自動車連盟)は、シーズン中に全チームの同意がなくてもタイヤ仕様を変えられるようルールを変更。これを受けてタイヤを供給するピレリは、今週末のドイツGPには、内部構造を変えたリアタイヤを供給することに決めた。

今シーズンは、タイヤ内部のベルトがスチール製だったが、ドイツGPではケブラー製ベルトのリアタイヤが供給される。また、次戦F1ハンガリーGP(28日決勝)からは、昨年仕様の内部構造に、今季仕様のコンパウンドを組み合わせたタイヤが供給されることも決まった。

しかし、GPDAはドイツGPの舞台であるニュルブルクリンクで声明を発表。先週末に発生したタイヤトラブルが解決していない兆候が確認されれば、ドライバーはボイコットすると警告した。

「ドイツGP中に似たような問題が確認された場合、即座にイベントから撤退することをドライバーは決めた」と声明にはある。

ピレリは、F1運営側からの要請を受けてより性能低下の大きいタイヤを供給してきた。そのため、今回の問題は「避けられたもの」だとGPDAは主張している。

なお、再来週にはイギリスGPが開催されたシルバーストンでF1若手テストが開催され、今年はタイヤのテストに従事する場合のみ、レースドライバーの参加も認められた。しかし、フェルナンド・アロンソ(フェラーリ)やジェンソン・バトン(マクラーレン)らは、危険だとしてタイヤテストへの参加を希望しないとコメントしている。

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