F1第9戦ドイツGP(7月7日決勝)が行われるニュルブルクリンクでルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)がレースに勝てば、それこそハミルトンにとって完ぺきなカンフル剤となるだろうと、チーム代表のロス・ブラウンが語った。
実際のところ、ドイツGPはメルセデスAMGとチームメートのニコ・ロズベルグのホームレースであるが、ブラウンはハミルトンが勝って不調から抜け出す資格があると考えている。
ロズベルグはモナコでチームに今年初めての勝利をもたらし、先週のシルバーストンで2勝目をあげたが、それは地元のヒーローであるハミルトンがピレリタイヤの破裂によって首位を明け渡した結果だ。
「彼(ハミルトン)には勝つ資格がある」とブラウンは言う。
ハミルトンが長年過ごしたマクラーレンから移籍して半シーズンが過ぎ、そこそこの成績を残してはいるが、全く新しいマシンの操作にしばしば苦しんでいる。
だが、ハミルトンとしては何とかして勝利が欲しいところだ。
また、ハミルトンは恋人のニコール・シャージンガーとの破局も伝えられている。
「勝てばハミルトンのやる気に火が付くはずだ。必要だというわけではないが、最速のマシンで走っていることが確信できれば後押しになるだろう」とブラウンは語っている。
また、ブラウンはシルバーストンではハミルトンの方が全体的にロズベルグより「強かった」と語り、「それはニコも同じことを思っているだろう」と付け加えている。
逆にロズベルグは現在の自分の立場を楽しんでいる。
「ゆっくりと、でも確実に僕らは人気のチームになり始めている、最高だね」とスペインの『EFE News Agency(EFE通信)』に語っている。
ロズベルグは同時にピレリタイヤの変更によるレースへの影響を否定している。
「どんなタイヤを使っても、僕らには速いマシンがあるんだから、順位は変わらないはずだよ」と自信を見せた。