フォース・インディアのポール・ディ・レスタとエイドリアン・スーティルが、ニュルブルクリンクで行われるF1第9戦ドイツGP(7月7日決勝)に向けて意気込みを語った。
■ポール・ディ・レスタ
Q:ポール、シルバーストン(前戦イギリスGP)は、浮き沈みの激しいレースになりました。最終的にはどのように振り返りますか?
ディ・レスタ:大切なのは、ポイントを獲得できたこと。これは前向きなものだよ。スタートした順位を考えれば、うまくばん回できたね。僕としては今シーズン7度目のポイント獲得だから、ポイントランキングの面でもうまく勢いを維持できた。"たられば"は考えてしまうものだけど、結果にある程度満足しているよ。
Q:すぐにドイツGPがあります。どんなことを期待してますか?
ディ・レスタ:コース特性が大きく違うんだ。シルバーストンに比べると、タイヤへの負担は大きくない。僕たちの競争力は高いだろうし、3日間をうまくこなせれば、いい調子になると思う。F1では、数年前に一度だけニュルブルクリンクでレースしたことがある。そのときは1コーナーで当てられたから、今週末はうまくいくといいね。
Q:走っていて楽しいコースですか?
ディ・レスタ:DTM(ドイツ・ツーリングカー選手権)に参戦していたから、よく知っているサーキットなんだ。DTMでは、いつもショートコースを使っていたけどね。場所柄、いつも天候が大きな要素になる。どこかの時点で雨が降ったとしても驚きはしないよ。いろいろな要素が組み合わさったコースだけど、いいパフォーマンスを発揮するには、コース序盤と終盤の低速区間でメカニカルグリップをよくすることが大切なんだ。
■エイドリアン・スーティル
Q:エイドリアン、シルバーストンでの前戦はいいレースでした。振り返ってみていかがですか?
スーティル:7位はいい結果だね。ゴールの直前で3位から7位に落ちたのは残念だけど、満足していいと思う。残念なことにレース終盤は、ライバルの方が新しいタイヤを履いていて大きなアドバンテージがあったから、簡単に僕を抜いていったんだ。それでも、ポイントを獲得できたよ。
Q:連続入賞数を3レースに伸ばしましたね。シーズンの流れが変わりましたか?
スーティル:シーズンを通じてやっている作業の成果を得るのは良いものだよ。シーズン序盤は、いいペースがあったのに、いつも僕に何か起きていて少しフラストレーションがたまったけどね。でも今は、安定してポイントを獲得できている。
Q:今回はあなたの母国レースですね。週末を前にした心境は?
スーティル:母国でのレースは、毎回特別なものだよ。ニュルブルクリンクのように歴史のあるサーキットならなおさらね。レースを始めたころは、ニュルブルクリンクで何度もレースしていたけど、F1では3回だけなんだ。ドライバーにいろいろなスキルを要求するコースだね。第1セクターは低速で曲がりくねっていて、流れるような第2セクター、終盤は高速になっている。足をすくわれる場所もあるんだ、最終シケインの縁石などがそうだね。