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F1第9戦ドイツGPフリー走行1回目、詳細レポート

2013年07月05日(金)18:54 pm

2013年F1第9戦ドイツGPが7月5日(金)、ニュルブルクリンク・サーキット(1周/5.148km)で開幕。現地時間10時(日本時間17時)からフリー走行1回目が行われ、ルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)がトップになった。

【結果】F1第9戦ドイツGPフリー走行1回目、各ドライバーのタイム、タイム差など

セッション開始時の天候は曇り。気温17℃。路面温度は19℃。フリー走行と決勝でタイヤに起因するトラブルが相次いだ先週末の第8戦イギリスGP。今週に入ってFIA(国際自動車連盟)やタイヤ供給会社のピレリ、チーム、ドライバーはそれぞれ対策に大わらわとなった。

ピレリでは、ベルトをスチールからケブラー製に変えた仕様を用意、安全に万全を期したとしている。しかし不安をぬぐえないドライバー側は4日(木)、GPDA(F1ドライバーズ協会)の会合を開き、万が一の場合はレースのボイコットも辞さないと強い態度に出た。

今回ピレリが持ち込んだドライ用タイヤはプライムがミディアム、オプションはソフトだ。DRS(空気抵抗低減システム/可変リアウイング)はメインストレートと、第11コーナー(ヴァルシュタイナー・カーブ)から第13コーナー(NGKシケイン)までの2区間となっている。テストドライバーの参加が許されるフリー走行1回目。マルシャではジュール・ビアンキに代えてGP2のロドルフォ・ゴンサレスがマシンに乗る。

シグナルが青になると、各車一斉にインストレーション・ラップに出て行く。開始4分、フェルナンド・アロンソ(フェラーリ)が第5コーナーの退避路にストップ、早々に走行をあきらめた。パドックに戻ったアロンソは、ラジオ局との短いインタビューでトラブルの原因を電気系と示唆していた。

開始20分ごろになって再調整を終えたマシンがコースに出て行く。今回F1参戦600回のウィリアムズは、サイド・ポンツーンに「600」の数字を誇らしげに掲げている。

開始24分、アロンソのマシンがピットに戻ってきた。早速修理にかかるメカニックたち。ジェンソン・バトン(マクラーレン)が、1分33秒642、1分33秒545と立て続けに好タイムを出してトップへ。

開始36分、アロンソのマシンが整って再始動の準備へ。開始38分、ニュルブルクリンクを得意とするマーク・ウェバー(レッドブル)が1分33秒027でトップに浮上。ニュルの優勝経験がない僚友セバスチャン・ベッテル(レッドブル)は開始44分、1分36秒239から1分33秒505へと一気にジャンプアップ、2番手に上がった。

セッション半分を終えてトップはウェバー。次いでベッテル、バトン、ニコ・ロズベルグ(メルセデスAMG)、キミ・ライコネン(ロータス)、ロマン・グロージャン(ロータス)、ダニエル・リカルド(トロロッソ)、ジャン-エリック・ベルニュ(トロロッソ)の順。ここまでが1分33秒台を刻んでいる。タイヤはいずれもミディアムだ。

残り44分、ロズベルグが1分32秒552でトップに躍り出る。ここでアロンソに再びトラブル発生だ。無線で「同じ問題」とピットに報告するアロンソ。残り42分からハミルトンが1分32秒349、1分32秒041、1分31秒754と相次いでタイムを短縮。ロズベルグを抑えてトップへ。3番手はウェバーだ。

このセッションでは、FIA側にDRSのトラブルが起きたようだ。コックピットに送られるシグナルがうまく作動しないらしい。従ってドライバーはコース上の看板を頼りに機構を作動させる必要がある。

残り15分、ハミルトン、ロズベルグ、ウェバーの順位は変わらず。ハミルトンだけが1分31秒台。4番手にエイドリアン・スーティル(フォース・インディア)、5番手ライコネンまで1分32秒台を出している。

アロンソは2周を走ったのみでピットから出られない。チームメートのマッサは1分33秒126のベストタイムを記録、6番手につけるが、ピットレーンには無線でアンダーステアを報告している。

日本時間18時30分にチェッカーフラッグが振られ、セッション終了。目に見えるタイヤトラブルが起きなかったのは幸いだ。

トップはハミルトンで1分31秒754。2番手のロズベルグは1分31秒973。1セットのミディアムで25周を走って最後に1分31秒台に乗せてきた。3番手ウェバー、4番手スーティル、5番手ライコネンまでが1分32秒台。6番手にマッサ、7番手バトン、8番手ベッテル、9番手グロージャン、10番手はセルジオ・ペレス(マクラーレン)だった。

フリー走行2回目は日本時間21時から。

【写真】F1ドイツGP金曜日(全30枚)

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