ロータスのチーム代表であるエリック・ブーリエは、シルバーストンで行われたF1第8戦イギリスGPでチームが戦略ミスを犯したことで、来季に向けてキミ・ライコネンがチームを離れる原因となることはないと語った。
今シーズン限りでのF1引退を表明したマーク・ウェバー(レッドブル)の後任ドライバー候補として、レッドブルとの間で「ちょっとした話し合い」を行ったことを認めたライコネン。イギリスGPの決勝後には、ロータスが新しいタイヤに交換するためにピットインさせなかったことに対する怒りを表していた。
ブーリエも、2007年のF1チャンピオンであるライコネンが「かなり苛立っていた」ことを認めている。
だが、そのことが来シーズンに才能豊かなライコネンを失ってしまう原因となるのではないかとの考えに対し、ブーリエは次のような反論を行った。
「キミは知的な人間だし、たった一度のピットストップに関する指示によって2014年のことを決めてしまうようなことはしないよ」
「ロータスに残りたがっているようだし、われわれとしても、来シーズンもそれ以降も、彼がここに残るべきだということ示せるよう、できることは何でもやっている」
しかし、定評あるドイツ人記者のミハエル・シュミットは、ライコネンが2014年にレッドブルに移籍する可能性がかなり高くなったと考えているようだ。
シュミットは、『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』に、メルセデスAMGが最近の数レースを「ほぼ支配する勢力」にまで大躍進を遂げたことで、レッドブルはライコネンとの契約獲得に向けて全力をあげるだろうと書いている。
「どのチームも、メルセデスAMG以上のドライバー体制を持っていない」と書いたシュミットは、次のように続けている。
「セバスチャン・ベッテル(レッドブル)も、1人でコンストラクターズ(チーム別)タイトルを取ることはできないし、さらに、ルイス・ハミルトンとニコ・ロズベルグ(によるメルセデスAMG)に対抗することもできない」