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ピレリ、F1イギリスGPのタイヤ破裂多発原因を発表

2013年07月03日(水)13:06 pm

ピレリが2日(火)、先週末のF1イギリスGPで多発したバースト(破裂)の原因について発表した。

F1イギリスGPでは、フリー走行中にセルジオ・ペレス(マクラーレン)の左リアタイヤがバースト。決勝でも、ルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)、フェリペ・マッサ(フェラーリ)、ジャン-エリック・ベルニュ(トロロッソ)、ペレスの左リアタイヤが相次いでバースト。エステバン・グティエレス(ザウバー)はフロントタイヤにトラブルが発生した。

また、バーストを免れたドライバーにも、交換したタイヤに傷が入っていたドライバーや、スローパンクチャーが起きていたドライバーもいた。

ピレリは調査の結果、以下の4点がトラブルの原因になったと発表している。

1)リアタイヤを左右逆に装着
今季用のタイヤは構造が左右非対称であるため、左右逆に装着できるように設計されていない。イギリスGPでトラブルに見舞われたクルマは、リアタイヤが左右逆に装着されていた。高速コーナーでタイヤに大きな負担がかかるシルバーストンでは特に、左右逆に装着することの影響が大きかった。

2)極端に低い空気圧
極端に低い空気圧や、ピレリが推奨した値以下の空気圧にしていたことも原因になった。空気圧が低いことで、タイヤへの負荷が増大した。

3)極端なキャンバー角

タイヤを正面から見た場合に、タイヤを内側や外側へ傾けるキャンバー角の設定が極端になっていた。

4)タイヤへの負担が大きい縁石

高速コーナーの縁石は、タイヤへの負担が大きい。シルバーストンのターン4がその一例であり、多くのクルマがここでバーストに見舞われていた。

ピレリはこの声明の中で、2013年のタイヤは統括団体FIA(国際自動車連盟)の安全基準を満たしており、適切に使用されていればドライバーが危険にさらされることはないとも強調している。

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