フェラーリのフェルナンド・アロンソは、F1第8戦イギリスGP予選で10番手に終わり、チームの状況に危機感を表した。
ドライバーズランキング1位のセバスチャン・ベッテル(レッドブル)は予選3番手だった。
予選後にベッテルは「ちょっと意外だ」と話している。「(フェラーリは)ここではこの数年ずっと強かったのにね」
アロンソは批判の矛先をまずピレリに向けた。ブラジルの『Totalrace(トータルレース)』は、アロンソがピレリタイヤは「F1に適当ではない」と話したと伝えている。
またアロンソはドイツのテレビ局『Sky(スカイ)』に対し、次のように語った。「1番堅いタイヤは、ある1チームに有利で、僕たちとロータスには理想的じゃない」
「でも、僕たちよりほかのチームの方がうまく使っていたのは事実だ」とアロンソはフェラーリの弱点についても認めている。
「進歩させなきゃならない」
「今年僕たちは2台ともフロントローでスタートした。そして今、危険な領域に入りつつある。Q3進出にも苦労している状況だ」
「この2カ月、開発が十分に進んでいない。新しいパーツは望み通りではなかった」というアロンソの言葉が世界中で伝えられた。
予選で圧倒的な速さを見せてフロントローを独占したのはメルセデスAMGだったが、決勝でそのまま優勝できるとは限らないとアロンソは見ていた。
「予選でいいクルマをつくるのは結構簡単だ。決勝で良くするほうが難しい」とアロンソは話している。
ピレリのタイヤテストを行ったことがメルセデスAMGに有利に働いていると思うかと聞かれたアロンソの答えを、スペインの『AS(アス)』紙が伝えている。「(メルセデスAMGは)僕たちよりいい仕事をしている。それ以上言うことはない」
F1イギリスGP決勝の目標が5、6位だったと語ったアロンソは、3位表彰台を獲得している。優勝は、メルセデスAMGのニコ・ロズベルグだった。