レッドブルはFIA(国際自動車連盟)に対し、2013年型車を使用してピレリのタイヤテストを行うことができるかどうか確認している。
レッドブルは、メルセデスAMGが今季型F1カーを使ってピレリタイヤのテストを行った件について最も激しく抗議していた。FIAの国際法廷はメルセデスAMGに対して、今年の若手ドライバーF1テストの実施を禁止するとともに、戒告処分を与えている。
しかしFIAは、ピレリとチームが正しい手続きを行えば同様のタイヤテストを認めるとしている。
ブラジルの『O Estado de S.Paulo(オ・エスタード・ジ・サンパウロ)』紙の記者リビオ・オリッキオは、レッドブルのチーム代表クリスチャン・ホーナーが、同様のテストを行えるかFIAに対して問い合わせていると伝えている。
「ハミルトンとロズベルグがバルセロナで行った1000kmのテストが、この数戦メルセデスAMGが急速に成長したことに直接影響しているとホーナーは信じている」とオリッキオは書いている。
『Speed Week(スピード・ウィーク)』も同様の内容を報じている。
「レッドブルは、(FIAの)レースディレクターのチャーリー・ホワイティングに宛てて、“どういった状況なら自分たちもテストできるのか”という疑問を明確にするよう、詳細な書面を送った」
いわゆる「テストゲート」をめぐっては、声高に批判するレッドブルとメルセデスAMGの間に明らかな敵対関係が生まれている。
『Bild(ビルト)』紙によると、F1第8戦イギリスGPの舞台シルバーストンでピレリが両チームの「和平会談」を設定し、メルセデスのモータースポーツ責任者であるトト・ヴォルフが出席に同意したという。
しかし、レッドブルのホーナーはこれを拒んだ。
「良い考えではなかった」とホーナーが語ったと記事は伝えている。「国際法廷は終わった。今後は先のことを考えたい」
ヴォルフは次のように話している。「クリスチャンが断ったのは残念だ。国際法廷について話をしたかった。もしかしたら、いくつかの点を明白にして、また関係を近づけることができるかもしれないと思っていたのだが」