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相次ぐタイヤ破裂にF1ドライバーは安全面を懸念

2013年07月01日(月)2:44 am

F1イギリスGP(6月30日決勝)が、破裂したタイヤの破片の中でのレースとなったことで、F1公式タイヤサプライヤーであるピレリに対し、タイヤの変更を望む声が強くなっている。

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今回のタイヤバースト(破裂)は4名のドライバーに発生したが、その中の一人であるルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)は、十分なリードを保ちながらトップを走行中にこれが起きてしまった。

その後、ハミルトンは記者たちに対し、何も話さないようにすると語り、その怒りを表していた。

だが、安全性について不安を感じるか、と問われたハミルトンはいくぶん態度を和らげながら、「すごくね」と答え、イギリスの放送局『Sky(スカイ)』に対し、次のように続けた。

「彼ら(ピレリ)はなんとかしないといけないよ」

さらに、もはや口をつぐんでおくことができなくなったハミルトンは『BBC』に対しても「これは受け入れられないよ」と語った。

チームメートのニコ・ロズベルグは今回のイギリスGPで優勝を果たしたが、やはりちょうどセーフティカーが導入されたときにタイヤに損傷を抱えていた。

キミ・ライコネン(ロータス)やフェルナンド・アロンソ(フェラーリ)の車載カメラの映像は、かなり大きなタイヤの破片が飛び散るのを映し出しており、それがドライバーを傷つける可能性があったことも示していた。

「誰かがけがをして初めて、それに対して何かしようってことになるんだ」、と語気を強めたハミルトンは、さらに次のように続けた。

「FIA(国際自動車連盟)に話しても時間のむだだと思うね。もし彼らが何もしないようなら、それが彼らのことをよく表すものだよ」

また、同様のタイヤ破裂に見舞われたセルジオ・ペレスが所属するマクラーレンのジョナサン・ニール(マネジングディレクター)も、「自分たちのドライバーの安全を確保しなくてはならない」と主張。

ペレスのチームメートであるジェンソン・バトンもこれに同意し、「後ろのクルマは、金属が入ったゴムの直撃を受けるんだ。(タイヤは)変更すべきなのは明らかだ。すごく怖いよ」

最近、ピレリでは、トレッドがはがれ落ちることへの対策として、タイヤの基本構造に変更を加え、内部の金属製のバンドをケブラー製に換えたいとしていた。だが、ロータスなど数チームがこれに反対したため、ピレリはトレッドの固定に新しい接着剤を用いることで、その問題に対応するしかなかった。

レース直後に語られた意見は、たとえ全チームの合意が得られないとしても、ピレリは明らかにタイヤの構造を変える必要があるというものだった。

だが、ピレリのモータースポーツ責任者であるポール・ヘンベリーは、各国メディアからの容赦ない質問の集中砲火を浴びつつも、調査が終わるまではコメントを控えたいと語るのみだった。

「申し訳ない」と語ったヘンベリーは、次のように付け加えた。

「答えが見つかったときにはお知らせする」

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